口を開けば、他人の悪口ばかり言っている人っていますよね。
わたしの職場にも、そのような方がいて、口を開けばあの人のここがダメだ、あれがダメだと悪口・批判ばかりしています。
人のうわさ話が大好きな人もいますけど、そういうタイプとはまた違うんですよね。〇〇さんちの旦那さんの勤務先がどこで、〇〇さんは何歳で…といった情報には興味がなくて、他人のダメなところをとにかく言いたいんです。
その方の話を聞いていると、だんだんと嫌な気分になっていきます。
でも、わたしも人のことをとやかく言えません。わたしもやっぱりストレスが溜っているときなんて特に、人のダメなところがすごく目について、悪口を言いたくなってしまうんです。
こんな風に↓

悪口を言いたくなるのは…
悪口ばかり言っている同僚・・・”Aさん”は、あの人は配慮が足りないだとか、仕事ができないだとか、仕事仲間の悪口が多いんですが、なんでそんなに色々批判するのかというと、その奥に「わたしがこんなに大変な思いをしているんだから、あんたたちももっと苦労しなさいよ!楽してんじゃないわよ!」っていう不満があるからだろうなあと思うんですよね。
確かに、Aさんはとても仕事ができるので、周りの人はのろのろとやっているように見えてしまいそうだし、気が利かない人たちだわ!と腹立たしくなってしまうんだろうなと思います。
だけど、Aさんが一人でどんどんやってしまう、という面もあるんですよね。他の人にも手伝ってもらえばもっとスムーズにいくし、自分ばっかり大変だ!!なんて状態にならないような気がするんですが。
結局、自分ばかり苦労している…!って感じて他人にイライラするのは、自分が他人に助けを求めないからなのですが、そこらへんには気付いていない様子です。(・・・気付いていたら、そもそもこうなっていないか。)
で、自分ばっかりがこんなに大変な思いをしている!と不満があるので、当然他人が良い思いをするのが許せないのですね。なので、同僚達に何か良い事や嬉しいことがあると、面白くないようで、悪口もヒートアップしますし、どうにかして苦労させてやろうと画策します。
自分だけが溺れてなるものか!と側にいる人たちの足も引っ張って一緒に溺れさそうとするんですね。
まあ、でも気持ちはよく、わかるんですよ。わたしもそういうところがありますから。

聞いていると疲れるからどうにかしたい
ある人が、言いました。
「Aさんと話していると、エネルギーを奪われるんですよ」って。
なるほど、本当だ。話をしているとぐったりします。なのでわたし自身も、周りの人がそう感じる事がないように、気を付けなきゃいけないなあと思いますし、もうひとつ、これは本当に気をつけなくちゃ!と思うことがあります。
Aさんが、例えばBさんの悪口を言っているとして。それを聞いているうちに、だんだんと「Bさんてダメな人なんだな」って、わたしも一緒になってBさんに対して腹を立てたり、ダメな人だという見方をしてしまうんです。
わたしが直接Bさんと関わって、何か嫌な思いをしたわけでもないのに、Bさんはダメな人だってレッテルを貼ってしまうのです。これは本当、やめたい。
それはまるで、友達の彼氏に会ったことがないのに、友達から彼氏とうまくいっていない…と、彼氏の悪口を聞かされて、その彼氏、サイテーだな!!と怒り心頭になるのと似ています。
でも、似ているだけで同じではないです。友達の彼氏に怒るのは、自分の友達が悲しい目にあっているのが許せない!っていうのがあるもんね。 わたしはAさんと友達というわけじゃないし。
何はともあれ、わたしだってAさんみたいにしてしまうことがあるのだから、批判はできませんし、ここでAさんを批判しているだけならば、それこそAさんと同類です。 わたしは他人のエネルギーを奪って疲れさせるような事をしたくない。そこなんです。だから何か対策を講じなければなりません。
ナイスな対処法はないものか…?
具体的にどうやったら、Aさんの悪口に引っ張られずに済むのか。そこです、そこ。重要ポイントです。
もっとも確実なのは「Aさんと距離を置く事」です。 しかし同僚という関係上、毎日のように顔を合わせていますし、顔を合わせたとたん、Aさんの口が開いて悪口がどんどんと出てくる日もあります。(どんだけ言いたいんだ。)
距離を置く前に悪口が始まってしまうため、話している最中に、さーっと立ち去るっていうのも難しい。
悪口を右から左に聞き流すというのも、出来る人は出来るのでしょうが、わたしにはなかなか高度なテクニックです。聞いているフリをして実は聞いていない…そんな技が使える人が羨ましい。
家族との何気ない会話だったら「あれ?そんな話、したっけ?!」ってことがいくらでもあるのに、どうしてだか悪口や批判の話となると聞き流せなくて、脳内にしっかり残ってしまいます。
逆だよ、逆。悪口は聞き流し、家族との会話はきちんと聞きたい。
耳に届く悪口だけ、流しそうめんのように流せないものでしょうか。

Aさんに直接、「あなた、いい加減、人の悪口ばかり言うの、やめたら?」なんて事も言えません。「なんで言えないのさ、意気地なし!」と言われたって、言えません。言えませんったら言えません。意気地なし!という言葉も、流しそうめんで流してしまいたい。
今のところ、わたしにはその場でできるナイスな対処法が見つかっていないのですが、Aさんから悪口を聞いて嫌な気分になったり後に、やれることはひとつ見つかりました。
わたしは本当はどうしたいの?と自分に問いかけるんです。
Aさんと一緒に他の人の悪口を言って、他人のダメなところを探して、鋭い目つきで他人を監視しながら眉間にしわを寄せている自分と、
Aさんとイメージの中で距離を置いて、人の良いところを探して、良いところを見ようとしている自分を想像して、わたしはどっちを取るんだい?と問います。
そうするといつも、後者がいい、と答える自分がいます。

そう。わたしは、人のダメな所ばかり見て、ここがダメ、あれがダメ、と批判ばかりしているのは嫌なんです。
Aさんは、同僚たちを”仲間”として見ていないんだな、というのがわかります。自分以外は”敵”なのです。
わたしも敵か味方かで見てしまいがちです。でも本当は、”仲間”という意識を持って一緒に仕事をしていたいんです。そこを思い出して「そうだ、わたしはこっちが良いんだ!」と確認ができると、Aさんの悪口が、すーっと遠くにいって、イヤな気持ちが緩和されたり、Aさんと一緒になって「Bさんはダメな人!」という見方から離れることができるんですね。
濃いブラックコーヒーが、カフェオレになった感じです。マイルドですね。
ところで今、”マイルド”とキーボードを打ったら、三浦マイルドさんが頭に浮かび、続いて、マイケル富岡さんが頭に浮かんできました。
だから何だって事もないんですが、浮かんできました。
しかしできれば、Aさんが悪口を言っている最中に、その場でできる対処法もあったらなあ。流しそうめん、できないかなあ。
その場でバリア。その場で速攻ブロック的な。(鼻炎薬のCMか)
探していくしかありませんね。
皆様も、こんな風にして悪口トークから自分の身を守っているよ~という対処法をお持ちでしたら、ぜひコメント欄で教えてくださいませm(__)m