なんか嫌だな、この人…。
そう思ったら最後。どんどん嫌いが加速していくんですよ。ジェットコースターも顔負けのスピードじゃないですかね。
一旦嫌いになったらもう無理で、顔を見るのも嫌になっちゃって、あらかさまに嫌いという態度をしてしまうんですね。
一度嫌いになったらとことん嫌い。一切関わりたくない。すぱっと関係を切ってしまいたくなる。
職場に嫌いな人が現われたなら、仕事を辞めたくなって、「辞めたい」ってことしか頭になくて、結局辞めてしまう。
過去のわたしは、そんなでした。
どんどんと「嫌い」が加速していく中、こんな自分は変だと思っていたし、どうしてこんなに嫌いになってしまうんだろうて不思議なんですが、考えたって分からない。嫌いを止めることはできませんでした。
嫌いな人がそこにいることが嫌。
嫌いな人をどんどん嫌いになる、変な自分が嫌。
嫌×嫌=何もかも嫌!!
みたいな、感じでしたよね。
こういうのが”白黒思考”と言われる、極端な考え方で、まあ、生きづらいわけですね。
で、この極端さを改善していくために、これまで色々とわたしなりに取り組んできました。今もなお、進行形です。
でも、思うように、自分が変わらない。白黒思考が改善されなくて、「何度同じことを繰り返すんだろう…自分はダメだな…」とか落ち込んだり、焦ったり。
考え方を変えるのは時間がかかることは分かっていても、つい期待してしまうんです。
そんな中。 この間「おおっ!わたし、少し変わったかも・・・?」と感じる出来事があったんです。
職場にいる、苦手な人のことを考えていた時の事です。
過去にこのHPにも書いたことがありますが、ぐいぐい系の”ぐい子さん”です。
ぐい子さんは、今も安定のぐいぐいっぷりを発揮しています。
そんなぐい子さんに辟易している人はわたしだけではなく、ぐい子さんが嫌だとか、ぐい子さんへの接し方に困っているという話は他の方からもちらほら聞くことがあります。
先日も、同僚のAさんが、ぐい子さんについて愚痴っていました。A子さんの気持ちはすごくわかります。わたしも同じように感じていますから。
でも。その後で、一人になったときに、「ぐい子さんがもし退職したら・・・」とふと考えたんですね。 あの、ぐい子さんと会わなくなったら・・・。
さみしいかもな…。
苦手な人。だけど居なくなったら寂しいかも。
え?!?!?
わたし、今、”寂しい”って思った?!?!?!
嫌な人がいなくなることが、寂しいって?!?!?!
自分にびっくりしました。嫌いな人、苦手な人は、顔も見たくない!!金輪際、関わりたくない!!
そうやって関係をすぱっと切ってしまいたくなるわたしが。
嫌な人が居なくなることに、寂しさを感じているなんて!!
退職してくれて万々歳!今夜は祝杯や!! ・・・じゃなくて。その逆で。なんだか、寂しいなあ・・・って感じるだなんて。
これは、苦手な人、嫌いな人にも、良いところや魅力があって。全部がダメなわけじゃないってこと。ありのまま、その人を受け入れるということ。・・・が、前よりも出来るようになってきたってことでは?!
こりゃあ、今年一番の大ニュースやで!号外!号外ニュースです!!
取り組みを続けてきて良かったなあって思った瞬間でしたね。
自分、ちっとも変ってないじゃん!! って凹む日々の中で、実は、自分では気づかないくらいのほんの僅かな変化が起き続けていたのかなあ。
ふとした時に「あれ?自分、変わったかもな・・・」そう思える瞬間がとっても嬉しくって。 わたしがしていることは、これで良いんだ!大丈夫!って肯定できる瞬間が嬉しくって。
一人で取り組むよりも。
自分の極端な考え方を緩めていくのは、自分でしかできないんですよね。やり方は、教えてもらえても、実際にやるのは自分自身。他人に変えてもらおうたって、そうはいきません…。
だけど、自分のことってよく分からないし、自信がないし。 本当にこれで良いのか、合っているのか分からなくなったり、思うように変化しない自分に苛立ったり、焦ったりして、結局「自分には無理。どうせ変わらない。」と、ここでもまた白黒思考によって一切やらなくなってしまって、「自分、変わったかも…」って感じられる前に、匙を投げてしまうっていうのが、あるあるパターン。
わたしはこれをけっこうな月日繰り返してきました。 でも今は、一緒に取り組む仲間がいて、励まし合い、自分では気づかない事を指摘し合えたりもできて、そのおかげで、もう無理!と匙を投げずに、どうにか自分の課題に取り組む事ができています。
わたしが取り組んでいることは、人付き合いを楽にするセミナーでお伝えしています。
一人じゃ続けられなくても、仲間がいれば続けられるということをわたし自身が実感しているので、あなたが生きづらさを感じているならば、ぜひとも一緒に取り組んでいきませんか?
考え方を変えるのには、確かに時間がかかります。でも、続けていけばきっと、ふとしたときに「あれ?!」って、変わった自分を感じる瞬間があるはずです。そのときの嬉しさ、喜び、幸せも、共有できたらいいなあって思っています。