びくびくしてたのは相手も同じだったかも?

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以前、スーパーのレジ店員をしていたときの話…。

レジの仕事は、お客さんとの窓口的な役割がありますから、人にびくびくしがちなわたしは、仕事の日は緊張しながら出勤していたものです。 

ほぼ毎日、同じ時間帯に買い物に来るお客さんもけっこう多くて、そういう方の顔は、段々覚えてきます。 で、『あ、このお客さんは、レジ店員の○○さんがお気に入りなんだな』なんてことも、段々と分かってきます。
決まってその店員さんのレジに並ぶとか、じゃんじゃん話しかけてくるとか…。顕著なのは、おじさん~おじいさん世代です。 若い女性と話すチャンスですからね。わかりやすっ!


おじさま達にとても人気があったのが、物腰柔らか、接客が丁寧で、女性らしい雰囲気のAさん。同性のわたしから見ても、優しくて親切で女性的で、魅力的です。そりゃ、おじさまはファンになるよな~と思っていました。

Aさんは週5日勤務だったので、1週間のうち2日はお休みです。 Aさんが休みの日は、当然、おじさまはAさんに会えません。 そんな日は、空いているレジを選んで、おとなしく買い物をしていきます…。

ある日。Aさん不在の日に、わたしのレジに並んだ、Aさんファンのとあるおっさん。(突然のおっさん呼ばわり)

↑おっさんの似顔絵、我ながら似ている…。てっぺんは無く、側面はロン毛。


Aさんとは積極的に話して、楽しそうに、嬉しそうにしているおっさんですが、Aさん以外の人にはあまり話しかけません。なので、わたしも黙々と作業していました。 

そして、商品をすべて通し終わり、お金をいただくときに…その事件は起こりました。





わたし
わたし

2136円です。



おっさん
おっさん

はいよ。


代金は、2136円。・・・でも、おっさんが出した金額は、10100円でした。

ん? 100円、いらなくね? もしくは、100円、足りなくね?

 

これは、けっこう、あるあるです。金額を聞き間違えてるとか、お釣りの小銭を減らしたくてうまいこと出したつもりが、計算間違っていた・・・とか。わたしもたまにやってしまいます。

 

おっさんに言いました。


わたし
わたし

2136円ですが… この100円、どうされますか?

 
おっさん
おっさん

ん? ああ、ええよ、そのままで。

 

わたし
わたし

お釣りが沢山出てしまいますが・・・




おっさん
おっさん

ええよ。



おっさん、何か勘違いしとる…?と内心思いつつも、2回確認したし、これ以上聞くのはうっとおしいだろうし、なにより、おっさんが「ええよ」と言っているのだ。お客様がそう言っているのだ。これ以上どうすることもできまい。

そのまま機械にお金を投入しました。

 

10100円-2136円=7964円

 

じゃらじゃらじゃら・・・と大量にお釣りの小銭が出てきました。当然ですな。

 

わたし
わたし

7964円のお返しです。

 

この時です。おっさんが突然、ブチ切れました。


 

なんでこんなに釣銭が出てくるんじゃーーー!!!!!
お前、何してくれとんじゃーーーーー!!!!!

 

 

ブチ切れたおっさんを前に、わたしは顔面蒼白。

10100円頂きましたので…と説明したり、謝ったり。 でも何もかも、興奮しているおっさんの耳には届かない様子です。

大声でブチ切れているおっさんのもとに、店長が走ってやってきました。
そうして、おっさんの怒鳴る相手は店長に変わりました。「なんでこんなに小銭が出てくるんや!」とまだ怒っています。

・・・が。 店長がおっさんのお買い上げレシートを確認して、何やら説明しているうちに…段々とおっさんの勢いが鎮まってきました。 
自分のお金の出し方が間違っていたことに気付いたのでしょうか。わたしは次に並んでいるお客さんの対応をしていたので、詳しくはわかりませんでしたが、

 

お、おお・・・そういうことか・・・。

そ、そうか・・・。なるほどな・・・。

 

ってぼそぼそ言いながら、急に大人しくなって、静かに帰っていきました。

怒鳴っている姿は、Aさんと話している時とはまったくの別人格です。あんな激しいおっさんだったとはね…。
一部始終を見ていたお客さんがわたしに「大丈夫?」と声をかけてくれて、泣きそうになりました。(本当に、後で泣いたけど。)


その日以来、おっさんの姿を見かけるたびに、また怒鳴られるんじゃないかとドキドキしました。
”あのおっさん”恐怖症にかかってしまいました。 

でも心配していたようなことは起こらず、おっさんは今まで通りに、Aさんのレジに並び、嬉しそうに会話をしていました。

何やねん。


そして、その一件以来、Aさんが不在の時であっても、わたしのレジに並ぶことは全くしなくなりました。明らかに、避けているのが感じ取れます。 





あのおっさん、実は小心者だったんじゃないかなあと、今になって思います。
怒鳴った後に突然に大人しくなる様子や、それ以降、うつむき加減で避ける様子からして。

わたしも小心者だし、おっさんも小心者。 あれ以来、お互いにびくびくしてたのかもね…。 

ちなみにわたしはびくびくしながらも、心の中で呟いていました。「っつーか、おっさん。一言謝れや。」と。



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