水泳をしてみたいけど、プールに行く勇気が出せないまま年月が過ぎていましたが、ようやく重い腰を上げて、プールに行くことにしたのでした…。
今回は、その1、その2に続く、最終話です。
その1↓
その2↓
緊張しながら更衣室に入った私の目に、突如飛び込んできたのは、なんと真っ裸で体重計に乗っている女性…。 うぎゃあ!! なんだここは・・・銭湯かい!!
どうやら、水泳をし終わって、着替える前に、体重をはかったみたいです。 び・び・びっくりしたああーーーー!
開いているロッカーに荷物を入れて周りを見渡せば、ちゃんと着替える用の個室があるではないか!なにも素っ裸で体重計らんでもええやん!パンツくらい履きなさいヨ! こっちは緊張しているんだから、やめてくれよー--。私が男性だったら、いきなり鼻血ブーだったよ。セーフ!
驚きの光景も、ひと呼吸して少し落ち着けば・・・更衣室も数名しかいないし、その女性も秒で着替えたのか、あっという間にいなくなりました。
更衣室の奥にシャワーがあり、プールへと続いている模様。 そそくさと着替えて、ロッカーに荷物を入れて、ドキドキしながらプール場へと向かいました。 怖い、怖いぞ! しかし、もうここまで来たからには逃げられまい。
今度こそ、いざ、行かん!!!
いざ、行かん!
プールに近づくと、さっき見学した時と同じくらいの少数の人が入っていました。良かった…この数分の間に、人が劇的に増えていたらどうしよう…という妄想がムクムクと出はじめていたのです。
※私の頭の中のイメージ↓
うおおー-ドキドキするよおおー----!!えいやー---!!! ドボン!!
プールに入りました。 ああ、ついについに、プールに入ったんだ…。
そして一回、水に潜りました。
ああ、この感覚、懐かしい…!!! なんという心地よさ。
まずは歩いてみました。おしゃべりしながら歩いているおば様たちとすれ違います。おしゃべりに夢中で私の方はちらりとも見ないおばさまたち。うむ、緊張感がどんどん下がってきている…。
1周してから、隣のコースに移り、クロールをしてみました。
うわああーーーーー久しぶりいいいいーーーーー!!!!
そもそも、久しぶり過ぎて泳げるのかどうかも不安でしたが、泳げました。
さ・い・こ・う!!!!!
↑気持ちとしては、こんな感じ。瞳は少女漫画のように大きく、キラキラと輝いています。イメージです。イメージです。イメージです。(3回言った)
良かったーーー!帰らないで良かったあああーーーーー!
プールに行けた事と、水泳が楽しい事…高揚感がはんぱない!
途中、新しい人が入ってくるとドキッとしたり、すれ違う人と目が合いそうになってドキッとしたり、ところどころでドキッとしましたが、入る前の緊張感とは比べ物になりません。
それにしても、泳げはしたが、すぐ苦しくなっちゃうなア…。そりゃそうか。中学までしか泳いでいなかったんだものねえ。いつか50m、足をつかずに泳げるようになりたいわあ。
40分程泳いだり歩いたりして、もっと長くいたいなあと思いつつ、だんだんと疲れてきて、ちょっと泳いだだけでものすごいゼーハーゼーハーしてきちゃうので、初回から無茶するのはやめよ…と、帰ることにしました。
ああ、最高!! 気持ち良かったーーー!!!
おっちょこちょい事件簿
更衣室に再び戻ると、ひとっこ一人、いません。 おお、これまた安心・・・!
自分のロッカーに鍵を差し込み、荷物を取り出そうとしたところ…
オーマイガー! 鍵が、開かない!! ロッカーのカギが、かたくて、開きませんよ?!
なんで?何度がちゃがちゃやっても、ちっとも鍵が回りません。ロッカーの番号を間違えたのか?と何度も確認しましたが、いや、間違えていない。確実に、このロッカーだ。
がちゃがちゃ。
がちゃがちゃ。
更衣室には誰もいません。誰かを呼びたくても、誰もいない。緊急電話みたいなものも、見当たらない。
やばい。私は水着だよ。この格好で、入口の受付まで行くの?!無理!無理過ぎる!! かといって、プールに戻って、監視員さんに話すのも気が引ける・・・。
がちゃがちゃ。
がちゃがちゃ。
がちゃがちゃ。
いつまでがちゃがちゃやってんねん!!
わたしゃ、泥棒かい!!
がちゃがちゃやること、推定5分。
新たな人物がやってきました。 おお、天の助け…! 怪しくないよ、私は、泥棒じゃないですから!!
こんなときには躊躇ってなどいられません。こちらは水着。いい加減、寒くなってきたよ。早くロッカーから洋服を取り出さなくちゃ、帰れない!
すかさず、その方に声をかけました。
すみません、この鍵、なかなか開かないんですけど、ちょっと見てもらえますか…?!
かたいですねえ~(がちゃがちゃ)
なかなか開かないロッカーもあるんですよ~(がちゃがちゃ)
ああ、ありがたや。慣れた手つきでがちゃがちゃやってくれてます。しかし開かない…。
隣で、ただおろおろする私。 このまま開かなかったら、どうしよう。おろおろ。
がちゃがちゃすること、推定40秒。
あ、開きました!!
おおーーーー神様、ありがとうございます!!!
よかったあー----! 水をぼたぼた垂らしながら、受付に行くことは免れたよ…。あー怖い怖い。よし、このロッカーは二度と使うまい。 ロッカーの番号も覚えた!!
しっかし、受付のお姉さんに引き続き、こんなに立て続けに、見知らぬ方にヘルプを求めたことって、今まであっただろうか…? 多分、ないよなあ。
いやーありがたいなあ。たいていの人は親切なんだなあ…。
どうにか無事に着替えを済ませ、更衣室を後にして、出入口に行くと、プール見学を案内してくれた女性がいます。
おかげ様で、楽しく泳げました。 また来ます!ありがとうございました。
はい、ありがとうございました!
最初は無表情で不愛想だった彼女が微笑んでくれました。
ああ、なんか、嬉しい・・・。
妄想おばけになっていた。
帰り道も、気持ち良い秋晴れ。自転車をこぎながら、満面の笑みを浮かべている私。
うひょーーーーさいこうだーーーー!!! ああ、楽しかったーーーー!!!また、行くぞーーー!!!
先週は仕事が忙しかったり、人間関係のごたごたがあったりで、ずいぶんむしゃくしゃしていたんです。でも、帰り道は、そんなことはもうどうでもいいやーーー!!っていう気分になっていました。
状況は別に変っていないのに、気分がこんなに違うんだなあ。 あー良かったなあ。勇気出して、良かったなア…!
いざ、行ってみたら、怖いことは別になかったなあ。 プールに行くことを避けている間に、妄想がどんどん広がって、”おばけ”みたいに怖いものになってたんだなあ。 動かない期間が長いほど、妄想はどんどん大きくなってしまうんだなあ。
でも、実際に行動して、行ってしまえば、もう妄想はなくなるんだね。おばけが、おばけじゃなくなるんだね。
そこにあるのは”現実”だけなんだ…!
あなたのやり方で。私のやり方で。
私が今回、自分でとっても良かったなアって思っているのは、プールに行って泳げたこと・・・もそうですけど、受付の方に「私はとても緊張しています。不安です」と言えたことだと思っています。
あの発言後から、明らかにお相手の態度が柔らかくなりましたし、その親切な対応によって、私の緊張もまた、和らいだのです。 以前なら、絶対に言っていない言葉。”自分の気持ちを伝える”ということ。
強がって、平気よ!ってかっこつけていたら…こうはならなかったと思うのです。受付のお姉さんのそっけなさにびくついて、見学もできず、もちろんプールには入れず、家に戻っていたかも。そうして、もっと妄想が膨らんで、ますます行けなくなっていたかもな。
素直になった自分を褒めてあげたい。よくできました、わたし💮
その後、今度は仕事帰りに、勤め先から直行して、プールに行ってみました。
最初とは違う時間帯なので、やっぱりドキドキしたけれど、最初のドキドキに比べたら可愛いもんです。
平日の夜は、お年寄りはいなくて、ちょっと年齢層は若めになっていました。お年寄りが多い方が安心するのは何でしょうねえ…。
プールで泳ぐと、職場の人間関係のごたごたも、水に流れていくようです。 カチンとくるあの人の言葉、愚痴ばかりで聞いててうんざりのあの人、面倒な仕事…。
遠くに、遠くに、流れていきます。 さよー--ならー----。いいのいいの、色々あるけど、私は私。楽しい事に目を向けよう!
ストレス解消法がひとつ増えました。効果大!の解消法が。
これを読んでいるあなたも、興味があること、気になっていること、やってみたい、けど、人の目が気になるなあ。緊張するなあ…。って、怖気づいてなかなか行動にうつせないことがあるかもしれません。
そんなとき、もしこの記事が、あなたの背中を押すきっかけになったら、嬉しいです。
色々なやり方があるから、あなたにとってやりやすい方法があると思います。やるかやらないか…の二択ではなくて、いろんな角度からどうしたら出来るか?検討したら、意外な方法が見つかるかもしれません。
誘いたい人がいるならば。行ってみたい場所があるならば。してみたい仕事があるならば。興味のある習い事があるならば。 どうか諦めないでください。 はじめの一歩はドキドキするけれど、仲間がいれば踏み出せますから。 一緒にやっていきましょう…ね!