「あの人はダメだ!」とイライラした時に気をつけたい事

皆さんは「あいつはダメだ!!」とか「あの人、何やってんの?信じらんない!」など、他人の言動にイライラしたら・・・どうしますか?

その場で相手に「〇〇が☓☓なところがダメでしょ!気をつけてください!」などと、はっきり言いますか?
それともイライラをぐっと堪えて、その場は平然とやり過ごし、夜中の12時になったら白いはちまきを頭に巻いて、白い服を着て、手にはろうそくを持って、真っ暗な森の中に入り・・・わらで作った人形をトンカントンカンしながら「あーいーつーめぇーーーー」って・・・





やめなさい。





すみませんでした。

わたしも先日仕事のやり取りで、他人の言動にイライラする事がありました。
でも、そこから、予想外の展開になったんです。。


あの人はダメだ!間違っている!ってイラっときたら、そのあと、自分はどう対処するのか・・・。
考えさせられる出来事でした。

 

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対応が遅い業者さん

わたしが働いている会社で、1年半ほど前にとあるシステムを導入しました。わたしがまだ就職する前のことです。
先日、そのシステムに不具合が出て、お客様からクレームがきてしまいました。
導入時の担当者はすでに退職していて、わたしが担当することになりました。

不具合の原因がわからないので、上司から教えてもらった設置業者の担当者さんに電話をして状況を説明し、来ていただくことになりました。

ところが!
「お伺いします。」とお返事をいただいてから数日が経過しても来てくれません。
あれ?どうなってんの??

上司も連絡を取っていました。
その際も「お伺いします!」と返事があったそうで・・。
けれども、やっぱり数日待っても来てくれないのです。

そして上司は言いました。「あの業者さん、前もこういうことがあったんだよね。対応が遅くてね。
うちの会社、なめられてるんだよ。」と。


え?!なめられてる???

なめたけの間違いじゃなくて? 
なめられてるの?! 


なめこの間違いじゃなくって?!?!

なめられてるんですか????


わたしは驚きました。そして腹が立ってきました。

そんなこと、ある?? お客をバカにしてるってこと??信じられん・・・。どーなってんの?!

ちっとも来ない業者さんに、こちらサイドは職員そろって「ひどい会社だよね!!」と非難轟々でした。

しかし、なんだかんだと文句言っても始まりません。来てもらわないと困ります。
お客様にこれ以上迷惑をかけるわけにはいかぬ!!



わたしは、はっきり言おうと決めました。
今まではやんわりとお願いしていました。というか、わたしは外ではやんわり人間なのです。上司もわりかしやんわりタイプ。
こっちがヘラヘラしてるからって、甘くみるんじゃないわよっ!!


あたいがブチ切れたらどうなるか・・・フッフッフ、あなた、知らないでしょう?
あたしゃねえ、ブチ切れたら、ちゃぶ台をひっくり返して、食べてたご飯の粒を口から撒き散らしながら、怒鳴り散らすタイプなんだからね!
すっげー迷惑なブチギレ方するんだかんね!!!かくごおし!!!

よおーーし!
こうなったら、会社にちゃぶ台と炊飯器と茶碗も持っていくぞ!

レッツゴー!



・・・というくらいの勢いで。

そんな勢いで。

もう一度電話をかけました。


わたしはずっと、はっきり言える人間になりたい、と思っていたのです。


※ズバッと言える人に憧れていた話 ↓

【現実逃避と妄想】言いたいことをビシッと言えるようになりたい
言いたいことがはっきり言えない自分が嫌でした。なにかにつけて、ビシッと言える人はカッコいいなあ、それに比べて自分は・・・と思っていました。でも・・・。




これはチャンスだと思いました。 直接は言いにくいけど、電話だったら言える。自分の意見をはっきり言うための練習だ!!

しかも、こちらサイドには落ち度はない!
不具合が出て困っているお客さんを何日も無視し続けるなんて、あり得ないっしょ。あり得ない業者っしょ。

ブラック企業っしょ。
ブラックサンダーもびっくりするくらいのブラックっしょ。
ブラックジャックも引くくらいのブラックっしょ。

ようするに、ブラックっしょ!!!


だから、堂々と、はっきりと、きっぱりと、抗議して当然!!!

わたしは意気込んでいました。

何を言うか考えて、ちゃぶ台もセッティングしたつもりになって、電話をかけました。なかなか電話が繋がらなかったのに、その時ばかりはそっこーで担当者さんが電話に出ました。

そして、やんわりタイプのわたしが、自分史上もっとも強い(と思う)口調で、抗議したのです。

と・こ・ろ・が・・・!


予想外の返答で…

美月
美月

こちらもお客様が待っているんです!直らないと本当に困るんです。
いつまで待てばいいんですか。来れないなら来れないと、言ってください! 行くと言いながら来ないって、あまりに無責任ではないですか?



おお・・・言ってしまった・・・!
緊張と興奮で手足がピリピリする・・・。
あー・・・やっぱり言わない方がよかったかも・・・。
いや!言って良いんだ!
けどやっぱり・・・なんだか複雑だ・・!




その担当者さんは穏やかに話す方で、強い口調のわたしにも変わらず静かに・・・こう言いました。


業者さん
業者さん

今までお伝えしなくて申し訳なかったのですが、実は・・・システムを導入する際、アフターサービスの契約をしていないのです。

御社の前任者さんが、アフターサービスはいらない、とおっしゃられたので・・・おそらく別料金がかかるためかと思いますが。



業者さん
業者さん

しかし、当社としましては、設置後一年間はしっかり対応させていただこうと、これまでメンテナンスをさせていただいていたのですが・・・。




業者さん
業者さん

すでに設置から一年以上が過ぎておりますので、これからもこのような対応をしていくことはできかねまして・・・。
今後につきましては、今一度ご相談させていただけたらと・・・。












まぢですか・・・!!!!!


 なんてこったい・・・



アフターサービスがない・・・。

ということは、ボランティアやんか!


わたしは、この穏やかで優しそうなお方に「ボランティアをやりに来んかい!はよ、来んかい!!! いつまで待たすねん!!」と、勢いよく文句を言ったってこと???



おいおい、前任者さん!

っつーか、上司!!! 

っつーか、自分!!!!


やばいよやばいよー!!
契約していない無関係な方に、ひどいこと言っちゃったよおおおおー!!!



すっかりしおれて大人しくなったわたし。
そのしおれ方はまるで、アサガオの夕方バージョンです。



美月
美月

本当にごめんなさい。申し訳なかったです。全然知らなくて・・・。

業者さん2
業者さん

いえいえ、いいんです。
私もお伝えしにくくて・・・。

最後の最後までお優しい・・・。

そして、こうおっしゃってくださいました。

 

業者さん2
業者さん

時間ができたらお伺いしようと思っていたんです。
でも今、本当に仕事が忙しくて、なかなか行かれずすみませんでした。
せっかくですから今日はこれで仕事を切り上げて、今からそちらにお伺いします。




美月
美月

ひええええええー!
ああああああありがとうございます!!!!!




事の顛末を報告すると、上司をはじめみんなが驚きました。

そんなことってあるの?!
優しい人だから、言い出せなかったのかねえ。
今まで悪いことしちゃったね・・・。


そして、きちんとアフターサービスの契約をすることになりました。



勉強になったこと

この一件は、とても勉強になりました。

自分は間違っていない!という思い込み。
相手がおかしい!という決めつけ。

上司が言うことは正しいという思い込み。
普通、こんなことしない!と「常識はこうだ」という決めつけ。

一方的で自己中心的な見方をしていたら、人間関係が悪化する一方だ・・・と。


自分たちは間違っていない、ということは、相手側が間違っているってことです。
そんな状況で、相手も事情があったのでは・・?なんて考えることはしません。だって、相手、間違っとるし。


・・・おお、なんて傲慢!!




感情はいったん置いておいて、状況を冷静に分析しようしたら

なぜ、業者さんは来ないのか? をあっちの角度から、こっちの角度から検討して、
「ううむ・・・。契約内容をもう一度確認してみるかな。」という流れになったかもしれません。



人間関係の悩みって、こういった思い込みとか決めつけによって生じて、深刻化してしまうことが多いんじゃないかと思います。



あの人と目があった。
どうせわたしの悪口言ってるんだ。


あの人の挨拶、そっけなかった・・・。
わたしが何かやらかしちゃったんだ。


既読スルーされた・・・。
絶対、わたしのこと嫌いなんだ。

などなど。

そうして、相手を避けるようになったり、周囲に壁を作ったり、自分を責めたり、他人を恨んだり・・・。 で、人間関係がぎくしゃくして修復が難しくなっていく・・・。

ああ、過去の自分、思い当たるフシがめっちゃあるわあ。



なので、

本当にそうなのか? それは事実なのか??
一方的に決めつけてるかもしれないよ??


と、冷静に、客観的に考えてみることはすごく大切だと思います。
おや、まてよ?ってハッとすることに気づいたら、勝手に決めつけて、勝手に落ち込んで、勝手に腹を立てて、勝手に恨んで・・・といった方向に向かっていく前に歯止めをかけることができますからね。

そうしたら周囲との関係が良好になるし、何よりも、自分が生きやすくなります。

だからこそ、相手にイラっとしたとき、凹んだ時こそ、振り返りの時間をしっかり作らなければ!!


ちゃぶ台をもとに戻して、振り返りタイム

 

しっかり吟味して、やっぱり言った方が良いと思うなら、はっきり言えばいいんですね。
今回のわたしの場合、はっきり言うのが早かったっていうか、冷静に判断することをすっ飛ばしていました。。。




あなたも、人間関係で悩んだときは、自分の思い込みで決めつけている部分はないか、考えてみてください。
その出来事を、冷静になって違う角度から見てみたら、今まで気づけなかったことに気がついて、新しい発見があるかもしれません。 

あれ?もしかして・・・本当は違うかも??わたしが思い込んでただけ??

なんて思ったらその瞬間から気分が変わるし、きっとその人との付き合い方も変わってくるはず。


もし、自分だけではやりきれない!とお困りの際はいつでもこちら↓をご利用ください(*^^*)



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