先日、我が家のネコが体調を崩しまして。
嘔吐がひどいので、なんか変…。風邪ひいた??などと心配しながら動物病院に行きました。
いくつかの検査をしてわかったのは、腎臓の数値が悪くて、このままだと命の危険がある、ということでした。
まさかまさかの緊急入院となってしまい…軽い気持ちで病院に行ったわたしは、かーなーりショックを受けて動揺しまくりました。
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ですが、数日入院している間に元気を取り戻してくれて、無事、退院することができました。ああー良かった。
退院したのは嬉しいけど、だいぶ痩せて弱っていたので、翌日、ねこを置いて仕事に行くのが心配でした。そこで、仕事は休んでねこのそばにいることに決めました。
明日は急ぎの仕事は特にないし、わたしが休んでも困ることはなく、さほど迷惑をかけずに済みそうです。大丈夫、休んでもOK…と思ったのですが。
会社に休むことを伝えて、『よっしゃー!休みだぜい♪』とウキウキしたのは一瞬のこと。『本当に休んで良かったんだろうか・・・』と心がざわざわしはじめました。
そうなんです。わたしは以前から、仕事を急に休むことに、やたらと罪悪感を感じてしまうのでした。そして、職場の人が、急に休んだわたしの文句を言っているのではないか、と不安になるのでした。
今回もやっぱり、何か言われているんじゃないかという妄想がはじまったのであります。

ペットが具合悪くなったくらいで仕事休むなんて、どうなの?!
わたしだって足腰痛くて休みたいけど、無理して来てるのにさあ。

美月さんには仕事を任せられないよね。こんなことでいきなり休まれたらたまったもんじゃないわ!

本当は別の理由で休んだんじゃない?ズル休みかもねえー。

仕事を急に休んだ日は悪口を言われてる気がして不安になります
わかってるんです。事実じゃないってことは。悪口大会はわたしの脳内で行われているだけ。まじで言われているわけじゃない。それは、分かっているんです。
なのに!!!
焦るよー 変なこと言われてそうで心配だよおー 心が痛いよおー そわそわするよー落ち着かないよーうわわわわあーーーーーー
という状態が、続くのでした。
妄想が止められへんねん。
妄想だと分かっているにも関わらず、止めることができずに翻弄される美月さゆ。その姿はまるで、
『あ!おまわりさんがパトロールしてる!別にわたし、悪いことなんもしてないから堂々としていよう!
…あ、おまわりさんが近づいてきたぞ。
あああーなんだか緊張してきた…あれ。ちょっと自分、キョドってない??逆に怪しくない?? わたし、大丈夫? 万引き犯だと思われてない??え、ちょ、やべえ、おまわりさんと目があったかも。
どうしようどうしよう。おまわりさん!わたし、真っ当に生きてます!!!お願い、信じて!!』
・・・と、おまわりさんに翻弄されているときの自分にそっくりです。。。 いや、ちょっと例えが変ですね。うん、間違えた。この話は忘れてください。
とにかく、悪口妄想劇場はどんどんストーリーが進み、「やっぱり会社に行けば良かったなあ。ねこも大丈夫そうだし…」と、休んだことを後悔していました。
こういうこと、過去にもありました。
子どもが急に熱を出したので仕事を休むと連絡をした後は、たいてい悪口を言われているんじゃないかという不安がやってくるんです。
そして、罪悪感と後悔が押し寄せるのでした。そして翌日は、『休んですみませんでした』と、みなさんにお菓子を配ってまわる、ということをしてました。
『お互い様なんだからこういうのはいらないよ。』と言われても、自分の気が済まないので買って渡していました。
こういう人ってさあ…今思うと…
逆にうざくね?
急に休むことなんて誰にだってあるんだから。本当にお互い様なのに。こんなことされたら自分もそうしなきゃいけないかなって周りに変な気を使わせてしまうじゃないかい!!どーしてそういうことに気づかんのかい。近藤マッチさんがスタスタと近づいてきて、わたしの耳元で『愚か者』を熱唱したとしても文句は言えまい。
っつーか、愚か者を熱唱してくれたら嬉しいじゃん。何が文句だよ。また、間違えましたね、わたし。これも忘れてください。
今思うに、ごめんなさい、という気持ちよりも、悪口を言われたくなくて、少しでもご機嫌をとっておきたくてお菓子を配っていたのですから、そもそも妄想しなきゃここまでしなくて済んだと思うんですよ。
でもやっぱり、妄想しないってすごい難しい。
「単なる妄想なんだから考えないことだよ!ほら、そんなことより楽しもう♪レッツパーティータイム♪♪」なーんて誰かに言われたって、そう簡単にできないんですよ。
だから、そんなことを言われた日にゃあ『うっせーポジティブ人間め!!』と、悪態をつきながら、手渡されたメガネと鼻とひげがくっついてる、パーティーに必須のあの変装グッズを床にバイーン!!!と投げつけてしまうかもしれません。

休もうと決めて、休む連絡をした以上、後戻りはできません。だったら突然のお休みをありがたく満喫しなきゃね。自分が熱出して休んでるわけでもあるまいし。
そこで考えました。妄想だと分かっているのに、止められない場合、どうしたら良いんだろうか・・・?と。
妄想よ止まれえ~~!大作戦
まず、ひみつのアッコちゃんになりきって、テクマクマヤコンの魔法を唱えてみました。妄想よ止まれールルルルルと唱えてみました。
ミニのワンピースを履いているつもりで、赤い靴を履いているつもりで、長い白いソックスを履いているつもりで、お目々くりくりのつもりで、テクマクマヤコンコンパクトを手にしているつもりで、唱えてみました。
すべて、つもりでやってみました。
しかし、妄想はとまりませんでした。まったく効果はありませんでした。・・・つもりだったからでしょうか。
・・・はい、次にいきます。
気を取り直して、わたしにとって何が大切なのか?優先順位を改めて考えてみました。
わたしにとってもっとも大切なのは、家族です。
そして、ねこも大切な家族の一員。…ってことは。
仕事だってもちろん大切だけど、家族の優先順位が上。しかも今、大切な家族が弱っている。だから、仕事を休む。それはわたしにとって当然の行動だな、と思いました。やはりこれで良かったんだ、と思いました。
「ペットの病気くらいで休むなよ。」って思う人も実際にいるかもしれないけど。その人にとってはペットって優先順位がそんな高くないっていうだけです。
ペットくらいで…って言われたら「ごめんなさい。でもわたしにとっては大切な存在なんです。」としか言いようがありません。どっちが間違っててどっちが正しいかではなくて、わたしはそうなんです、っていうことです。 そう思ったら、落ち着かない気持ちが消えていきました。
さらに、ねこの立場ならどうだろう?と考えてみました。
はじめての入院、ほんとーに怖かったと思います。入院中にお見舞いに行ったとき、わたしの姿を見た瞬間のねこの喜びようったら…忘れられません。一緒に帰りたがって、点滴してる身体でわたしに飛びついてこようとして。うるうる。
やっとこさ開放されて、でも身体の調子はまだ良くなくて。今、わたしがそばにいたらきっと安心するだろうな、って思いました。っていうか、今、わたしのそばでスヤスヤ眠っている姿を見たら、やっぱり休んで良かった、って思えました。
悪口妄想劇場って失礼極まりないやん!
そしてもうひとつ気がついたのは、あの人やこの人が、わたしの悪口を言っているんじゃないかって妄想をすることは、その人たちに対してすんげーーー失礼じゃん!ってことです。
人の悪口や批判はしないようにしようって、心がけてる人ってけっこういると思います。それなのに、あの人が悪口言ってるかも、って不安になるってことは、周りの人を「どうせ悪口言うような人たち」ってみなしているってことですよ。それは相手を見下していること、バカにしていること、と言えます。そりゃあ失礼ですよ。失礼すぎますよ。あかんですよ、これは。
わたしも悪口や批判はなるべくしないようにって思ってます。だからもし「急に休んで、美月に悪口言われてる気がする」って不安になっている人がいたら悲しいです。わたしのこと、そんな風に見てたんだね…って落ち込みます。
そして、「ちょっとちょっと。急に休んだって、別に何も思いませんよ。ほんと、気にしないですよ。」って言いたくなります。
そう思ったら、悪いことを妄想するって、相手に失礼すぎるからまじでやめよう、と思えました。
そして、めがね鼻ひげアイテムを床に叩きつけてごめんなさい、とめがね鼻ひげアイテムを装着しながら、謝罪したくなりました。

余計なことで不安になってるよね、って自分でも思うんです。それって事実じゃないじゃん。ってわかってるんです。だけど、妄想することをやめられない。止められない。ずっとそうでした。
それはまるで、「あと1個。あと1個だけね。塩分要注意だから、もうやめよう!」と自分に繰り返し言い聞かせるけど食べることをなかなか止められない”グリーン豆”を食べているときと同じです。
・・・ううん?
微妙に違うぞ。例え、間違ってるぞ。これもまた、忘れてください。
ただし、グリーン豆が後をひくうまさだということは忘れないでください。
わかっているけど、やめられない。これ、違うかも。
今回、勝手に妄想して不安になっている自分を振り返りながら感じたこと。それは、妄想だとわかってるけど止められないって・・・ちょっと違うのかもしれないということです。
そもそも、止められないって決めつけちゃってない?って。
過去の自分は、無理だって決めつけてるから、どうしたら止められるのか、あれやこれやと試すことをしていなかったのです。
止めようとしてないにもかかわらず、止められないよー!えええーん!って・・・。それはまるで・・・あ、思いつかない。思いつかないし、思いついても間違っていそうだからやめます。
今回のことを忘れたらあかんで!次また、悪口妄想劇場がはじまったときも翻弄されないようにせなあかんで!! と自分の胸にしっかり刻みます。
ということで…。
休んだ日の朝はそわそわ落ち着かなかったわたしですが、その後は、大切なねこが生きててくれてよかったなあーと、そばで安心して眠っているねこをなでなでしながら、一日を過ごすことができました。
あなたも、妄想だと分かっているのに悪口を言われている気がして不安なときは、なぜ休んだのか、優先順位はなんだろうか、休んだメリットに目を向けてみてください。きっと罪悪感は薄らいでいくと思います。

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