そっけない態度をされると「嫌われてる?」とすぐ不安になってしまう

職場の同僚のAさんの「おはようございます」がいつもと違っていたんですよね。


いつもと違う・・・。それは、


「おはようでござる」とお侍さんになって登場したとか







「グッモーニン! ハウアーユー?」と突然英語を話し始めて、外国人風に金髪に仕上げてきたとか







「おっぱっぴー!」と小島よしおさん風に、ビキニで出勤してきてめっちゃハイテンションだったとか

 

 

そういうことではないですけども。

そこまでわかりやすい変化ではないんですけども。

違うんですけれども。



なんていうか・・・いつもよりも元気がないような。

「おはようございます」の声が小さめで、うつむき加減で、わたしと目を合わせようとしなかったんです。目を合わせようとしないっていうところが特に気になってしまいまして。

こんなとき、あなたなら、どう思いますか?


わたしは、Aさんと挨拶を交わした直後にこう思いました。

あれ?わたし、何か悪いことしたっけ?

もしかして、わたしのこと、嫌ってる?


出ました!”どうせ自分は嫌われている思考”! 略して、”ど自嫌考!”(なんて読むんや?)

でも、しばらくしてから「あ!」となり、“あれまあ、またやってたわ~”ってハッとしました。


相手の態度がいつもと違っていてそっけないと、何か気に障ることをしてしまったんじゃないか、とか、私を嫌っているんじゃないか…と、モヤモヤしだして落ち込んだり、ムッとしたり…。昔からありますね。あるあるあるあるです。


今回は、「あ!」と気付けて良かったですよ。「それは事実なのかね?」と自分に問うことができましたので。で、冷静に考えたらやはり勝手な思い込みだなと分かりました。
「あんたなんか嫌いよ!」と言われたわけでもなんでもないのですからねえ。


そこで、Aさんがいつもよりそっけなかったのはなんでだろう?と想像してみました。“わたしが何かしたから” “わたしを嫌っているから”以外に考えられることを…。

1. 寝不足で疲れている
2. 家族と喧嘩してむしゃくしゃしている
3. 携帯を家に置いてきてしまった。スマホがないと不安でたまらない。
4. 体調が悪い。もしかして、コロナに罹ったんじゃないか…と不安マックス
5. 悩み事があって、上の空
6. 出勤途中、落ちていたガムを踏んづけてしまい、靴がベトベトしている。
7. 虫歯が痛い
8. お気に入りのティーカップが割れてしまった
9. 大ファンのアイドルが、電撃結婚したというニュースを見た直後の出勤だった
10. 昨日、仕事で重大なミスをして、誰にも顔向けできない。
11. 特別なことはないけど、最近“仕事行きたくない、辞めたいモード”に突入している。
12. ガムを踏んづけた直後、なんと犬のうんちまで踏んでしまった。そんなことってある?!
13. 犬のうんちを踏んだ後、落ち込んで下を向いて歩いていたら、電柱にぶつかってしまった。漫画の世界やん!
 


まあ!いっぱいあったよ!こんなにたくさんあるじゃん!まだまだ考えれば出てきそうだよ!
たくさんあればあるほど、自分が嫌われているのでは?という可能性が薄まってくるよ!

しかも、ネタが尽きてくると、突拍子もない想像をしはじめて、ぷっと笑えるよ!いいね!

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それは事実ですか?他の可能性はないですか?

周りの人の態度がいつもと違っていた時に、「もしかして、嫌われている?」「何か悪いことしちゃったかな…」と不安になってしまう人って、けっこういらっしゃると思うんですよね。

そう考えると、平常心ではいられないじゃないですか。そこから、その人の機嫌がすごく気になっちゃうし、凹んで憂鬱になるし。
で、次に会った時もまた同じようにそっけない態度だった場合に、「ほらね、やっぱりそうだ!そうに違いない!」って、もしかして…?という疑惑が確定に変わり、さらに凹んで憂鬱で、相手に「それにしたってあの態度はひどいな!」と腹を立てたり。

全部、誤解・勘違いかもしれないのに!!

だから、「もしかして嫌われている?」って不安になったときは、まずはそれが事実なのかを、客観的に見て、嫌われている以外の可能性はないかしら…?と想像してみるんです。

もしかしてこれかも? それとも、こっちかも?と、可能性が増えるにつれ、不安が小さくなっていきます。 100%安心した!とはならないけど、「・・・まあ、わからないことをいつまでも考えても仕方ないかなあ」って感じに思えてきます。

「嫌われてるんだ」の一択と比べると、気分はずいぶんと違います。



いやいや、どう考えても。他の可能性を100個考えたとしても。
やっぱりあれは、私を嫌っている態度だわ。私だわ。原因は、私だわ。間違いないわ、私だわ。私。私。私。


と、“私”を100回連呼しちゃうくらいに、どうしたって自分が嫌われている!!としか思えない場合は・・・実際にそうなのかもしれませんよね。 

この場合は、「私を嫌っているかもしれない○○さん」とどういう風に付き合っていくのか、を考えていきましょう。

嫌われているかも…?どうしよう…と不安になってオロオロ、びくびくして相手の顔色を伺っているだけよりも、具体的にどういう関わり方をするのかを決めて、そのように行動すると、自分の真ん中に芯が一本すっとできたような感じがして、その人の態度に今までよりも一喜一憂しなくなると思うんです。 
あんな人の事は、気にしない!! って決めたところで、やっぱり気になっちゃうものですが、具体的にこうする!と決めた方が割り切れます。

この”具体的にどういう関わり方をするか”という対策や、”自分は嫌われているかも?”とすぐに考えてしまう思考のクセを修正していくやり方などは、人付き合いを楽にするセミナーでもお伝えしています。



ちなみに、そっけない態度に感じたAさんですが、翌日にはいつも通りでした。なのでおそらく、出勤途中で道端に吐き捨てられたガムを踏んづけて、さらに犬のウンチを踏んづけてしまった系だと睨んでいます。

 

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