明日行かなきゃいけない、苦手な場所。
一週間後に会わなきゃいけない、嫌な人。
昨日言ってしまった、余計な一言。
一昨日された、失礼な態度。
先週、一か月前、半年前…腹が立つこと、恥ずかしいこと、思い出したくもない記憶。
考えても仕方がないと分かっていても、止められなくって。
憂うつすぎる。嫌だな。心配だな。本当にこれで良いのかな…。ああどうしよう。大丈夫かな。不安だな。
あの時、あんな事言わなければよかった。あの人、あんな事するなんて最低! どうしてあんな事言われなくちゃいけないの! こう言い返せばよかった!許せない!
ずっとそのことが頭から離れなくて、いっつもそのことを考えてしまって。
仕事中でも、家事している時でも、風呂に入っている時でも、寝る直前までも…。いや!夢の内容もそれだったりして。
もう、やめよう!って思っても、ふと気づけばまた考えている。考えたって仕方ない、と思いつつも、考えちゃう。
ぐるぐるぐるぐると同じことを…。ねるねるねるね、は懐かしのお菓子。(今もあるらしいね。)
ねるねるねるねは、色が変わって美味しくなるけど、ぐるぐるぐるぐるは、美味しくならない。憂鬱が増すばかり。
これを”ぐるぐる思考” なんて言いますね。
ぐるぐる思考って出口がないんですよね。
ぐるぐる考えているのはネガティブな事ばかりで、ずーっと気分が晴れません。
地獄のぐるぐる沼(ネーミングが怖いよ)にはまってしまって、ぐるぐるぐるぐると泥の中をうろつくのですが、抜け出す方法がわかりません。足が抜けないよーあーもう、やだよーと言いながら、どうしたらいいか分からないまま、延々とぐるぐるぐるぐるしている状態。
私も、どっぷりとぐるぐる思考に浸かっていたんです、今まで。でも、ようやく、ぐるぐる沼から抜け出すために何をしたらいいか?が分かってきましたよ。
とにかく、紙に書き出す
ぐるぐる思考から抜け出すために、絶対に外せないことがあります。
それは【紙に書く】ってことです。
紙に、頭の中で繰り返し考えている事を、そのまま書き出すんです。
書き方に決まりはありませんが、”頭の中のものをそのまま文字にする”ってことがポイントです。
整った文章で…読みやすく…なんて配慮はいりません。誰にも見せないものなのでね!ミミズがはっていたってノープロブレムです。なんなら、まじのミミズを紙にはわせて写真を撮ってオブジェにするってのも斬新ですね!(キテレツだな)
書き出すとどうなるの…?
と疑問が浮かんだあなた。
どうなるか、こうなるかは、ぜひとも実際にやってみて感じてください。
書くくらいで、別に変らないでしょ~…?! なんて思うかもしれませんが、私的には、ぜんっぜん、違います。ぱんっぱんに膨らんだ風船に、ぷしゅーっと穴が開いた感じで、頭の中がスーッとします。
私がそうなんですが、そもそも、頭の中だけで理路整然と考えるのが苦手なんですよね。頭の中だけで…だと、あっちこっちに内容が飛んでしまうんです。で、全然違う事を考え始めて、結局、何を考えていたのかすら忘れてしまうという…えへへのへー。
でも、書くと、そのことだけに集中できるし、自分の思考を客観視できて、思考が整理されるんですね。なので、ぐるぐるにストップがかけられます。 ”地獄のぐるぐる沼”から抜け出す道が見えます。
過去の出来事だったら、考えても仕方がないな、と前向きになれると思います。
ちなみに、スマホのメモ入力を活用するのは便利ですが、わたし的にはNGです。集中できないんですよね~なんでだろう。
片手にペン、片手にノート、で書く方が良いです。
実際に書く、っていう作業が良いのです。なんで?って聞かれてもよく分からないので、「アイ ドン ノウ」としか言えないけれど、とにかく、自分の手にペンを持って紙に書いた方が良いです。
対処法を考えてみる
紙に書くことで、ぐるぐる沼から抜け出す兆しが見えました。
でも、それだけでは不十分というか、ちょっと物足りないというか、何か憂鬱なことがあるたびに、結局はぐるぐる沼にはまってしまいます。
なので、書き出して思考が整理できたら、更に一歩進みましょう。
最終的には、ぐるぐる沼に行かずに済むように…!
それには、書き出した憂鬱な事、不安な事、嫌な事に対して、具体的にどうしたらこの気分が軽くなるか?と「対処法」を考えるんです。
例えば、苦手なAさんに会わなきゃいけない、会いたくない、どうしてこんな目に…!いやだいやだ、あの人のココが嫌だ、あれが嫌だ、とぐるぐるしている場合。
まずは、紙に書き出しましょう。
Aさんに会うのが嫌だ。Aさんが嫌い。っていうか大嫌い。Aさんが自分の事を嫌っている気がするから。私にだけ態度が冷たいのはなんで? Aさんの私を見る目つき、何あれ!? 腹立つ!!ムカつく!! 不愉快すぎ!!
なんであんな風に人を見下せるの?! どうしても会いたくない。どうせ明日も、私の事を上から下までじろっと冷たく見るんだろうな。そうして、私がいなくなったら私の悪口を言うんだろうな。 嫌いなのに、へこへこしちゃう自分も、嫌だ!! 会いたくない、嫌だ嫌だ嫌だ!!
なーんて感じで、頭の中のものを書き出して。
書き出すことで、ちょっと気持ちが落ち着いて、すっきりしたならば。
すぐに、ではなくていいので。 気持ちに余裕があるときでいいので。
どうしたらこの憂鬱さが軽くなるのかな?と具体的な対処法を考えてみます。
Aさんにもう二度と会わない!というのがまあ、いちばんてっとり早い方法なんですけどね。それができないからこそ、憂うつなわけで。それが出来ないから、ぐるぐるしちゃっていたわけで。
先が見えなかったんです。
今度からは、”何かやれることはないかな…?”と考えます。
・Aさんのような人とは仲良くなりたいと思わない。だから、挨拶程度の会話ができたらOKってことにしよう!Aさんは私を嫌いだろうけど、私だってAさんのことが嫌いなんだから、お互い様なんだ。
・嫌われている?と不安になったら、私を好きでいてくれる人の事を思い浮かべよう!子どものこと、夫のこと、ペットの磯五郎…! よし!嫌いな人はいてもいい!嫌われることがあってもいい!
…というように。
これをすれば憂鬱さが軽くなるのでは・・・? って自分が思いついたこと。これをしてみたら良いんです。そう分かったならば、もう、ぐるぐる沼にいる必要がありません。だって、具体的にどうしたらいいか分からないから、ぐるぐるしちゃっていたんですから。分かったら、沼に行く必要なし、です。
対処法も、頭の中で考えるだけじゃなくて、紙に書く方が良いです。
その方が思考が整理しやすいだけじゃなくて、今後また同じようなことでぐるぐるしはじめたら、それを読み直して「そうだった!こうすれば良いんだ!」と思い出せるのでね。
1回書いたくらいじゃ、長年のぐるぐる思考癖は直らないです。 これからも、地獄のぐるぐる沼にはまりこむことはあります。何度もあると思っていた方がいいですよ。
でも、ぐるぐる沼だわ、今!と気づくたびに、書く、そして対処法を考える、そしてそれを実行する、を繰り返し続けていくことで、少しずつ沼から出るまでの時間が短くなっていくはずです。
なので、書いたものは、後々まで役立つので、捨てずに持っていくのがベスト!
それに、その時は思いつかなかった、新たな対処法を、読み返しながら思いつくこともあると思います。それって、自分が成長しているっていうことですよね。前より考え方が広がっているってことで! 二重に嬉しい発見です。
時には、「あーあ、ずっと同じことを繰り返しやってるなあ~。自分は変わらないな~。」と、いつまでもぐるぐるしてる自分にうんざりすることがあるかもしれません。
そんなときは、こちらをご利用ください。一緒に、対処法を考えましょう。 そうして地獄のぐるぐる沼を攻略しましょうね!