スーパーのレジ店員の対応にカッチーンときて、「あなたのその態度、良くないですよ。」と言ったことがありました。その話↓
この続きなんですが、今回は反省編…。
言いたいことが言えないのが自分だと思っていたので、案外そうでもないのか…言えるようになったんだなあ…なんて、少々嬉しくもあったのですが。
ですが。
あれから半年が経ち…。
またしてもあの店員さんを前にして、前とは違う心境になりました。
ああ、そういう人なのか。
このスーパーにはよく行くのですが、あの一件以来、あの店員さんがいるレジは避けていました。
が、先日。レジに並んでいて私の番が来たとき、ちょうどレジ社員さんが交代時間になったらしく、別の方に変わったんです。
何気なくその店員さんを見てぎょっとしました。
あの時の、レジ店員(土田さん・仮名)やんけ!
うげーーと思ったけど、仕方ありません。素知らぬ顔をしていよう…。あちらも、私の顔なんて覚えてないだろうし…。(いや、案外覚えているものか…。)
で、今までレジを打っていた方が、土田さんに、おそらく交代時の伝達事項かと思いますが、何やら小声で二言三言話して、立ち去ろうとしました。
すると土田さん。「ああんっ?!」とすごい形相でその方を睨みつけ、「だ・か・らー! ※×◇▲!#&$#・・・!!」と、とげとげしく何かを早口で言いました。
何を言ったのかまでよく聞こえなかったけど、怒鳴った。今の、なに?! 威圧的。こっわ!! こんな人が同僚だったら、まじ泣きそう。土田さん、想像のうえをいく人だったぜ…。
客がいるせいか、声のトーンは落としていたけれども。客がいなかったら、どうだったんだろ…。
仲間うちにあんな言い方をしちゃうんだなあ…。土田さんよ…。
それを見たら、私の中で、なんでしょうね。何かが、サーーーーっと引いていったんです。何かが。
意気がっていた私
なんだかんだ言って、私自身、前回の件で、内心反省していたことがありました。
土田さんは、レジを通し終わったあとの商品を勝手に私が袋に詰め込んでいたのが気に入らなかったのではないか?と思ったので、ちゃんと相手に確認をしてからにすれば良かった、と。そこは反省だな、と思っていました。
今回は二の舞にならないように、「打ち終わったもの、袋に入れていってもいいですか?」と、土田さんに話しかけました。
すると土田さん。
はあ…。どうぞ。(ボソッ)
相変わらずだな、おい!!
しかし、さっきのあの態度を見た後だったので、「なるほど、こういう人なんだなあ。」と腹も立ちませんでした。
このような人に対して、「あなたの態度、良くないですよ」なんて言ったところで、特に響くことはないだろうし、むしろ、さらに逆上させたかもしれないなあ。
土田さんは多分、世の中みんな、”敵”だと思って生きているんだろうなあ。わたし自身もかつてはそうだった。
私は”敵”にびくびくするタイプだけど、土田さんは”敵”に歯向かっていくタイプで。
怯えてコンクリートの暗闇でうずくまってる私と、ぐるるるる…と牙むき出しで、常に戦闘態勢。銃を持って四方八方を威嚇している土田さん。
タイプは違うが、周りすべて”敵” と思い込んでしまっているところは同じなのではないか。
敵から「あなたの態度、良くないですよ。」なんて言われたら、私だったらどうだろう。
死にたくなるくらい落ち込んだだろうな。そしてもっと、コンクリートを分厚くして、閉じこもる。怖い怖い怖い…!と更に萎縮しちゃったかな。
一方、土田さんは、「なんだと、うりゃああああー!!!」と、さらに敵対心が高まって、あちらこちらに銃をぶっぱなす感じかなあ。 そうして、敵への憎悪がさらにヒートアップ。
なんてことを想像をしていたら、半年前の、あの「あなたの態度、良くないですよ」と言った自分を思い出して…。あの時の私、ムキになってたかもって、思いました。
こんな態度の悪い人に、言いたいことをぐっと堪えている私じゃないんだから!もう、違うんだから!!ってムキになっていて、そういう自分を見せつけたかった…。 かもしれない、と思いました。
あの時の私もやっぱり、土田さんを、”敵”として見ていたのかも。もう、敵に怯える自分じゃないってこと、証明したかったのかも…。
接客態度として、あれはないだろ、とは今もそこは思うけれども。だけど、それを指摘した結果、私はどうなった…?
「もう私だって、言えるんだし!」と一瞬はいい気になったけれど、それ以降、土田さんがいないレジかどうか確かめて、レジに並ぶようになって。 前よりも利用しづらくなってしまったな。
土田さんは土田さんで、接客態度は以前と変わっておらず、態度が悪いままだし。
お互いに、幸せになってないよ?
今なら、何て言うかなあ。
敵意むき出しの土田さん。
今なら私はなんて声をかけるのか…。
世の中、敵ばっかりじゃないって感じてほしいなあ、と思う。 びくびくして分厚いコンクリートの箱の中にいた私も、一歩ずつ外に出て、案外、外も怖くないじゃないか!と感じているからなあ。
そう感じられたなら、四六時中、銃を構えてる必要がなくなって、少し緊張がほぐれて。
そうしたらきっと、周りの人への接し方だって、柔らかくなるんじゃないのかね。無理やりに、頑張って態度を直すことを意識するんじゃなくて、自然と…。そう、自然とね。
土田さん、態度は悪いけど、手は早い。てきぱきしてる。
綺麗にカゴに詰めてくださって、嬉しいです。
ありがとうございました。
なんて、言ってみようかしら。
言いたいことを言えるから、すごいんじゃなくて。
言いたいことが言えたら、悩みが解決するんじゃなくて。
もちろん、言いたいことが言えないから、悩みから抜け出せないってこともあるけどねえ。
だけど、言えたからOK、じゃないんだからね。
私はあの時、腹が立っていて、自分の事しか、考えてなかったんだな…。それこそ、反省だなあ。
次回の勇気の出しどころは、土田さんのレジに並ぶこと、かなあ。
そうして言うんだ。
綺麗にカゴに詰めてくださって、嬉しいです。
ありがとうございました。(にっこり)