人の目気にしぃネコ散歩

最近、我が家のネコちゃんと毎日外を散歩しています。 ネコ用リードをつけてのお散歩。
ずっと室内飼いを徹底していましたが、一生外の世界を知らないままだなんて可哀想な気がして、かといって、日中は家に誰もいないので、外と家の中を自由に出入りさせることもできず。
ネコを外に出せないことがずっと心に引っかかっていました。

 

でもようやく、ネコ用リードをつけて外に出れるようになって、とっても幸せそうに日向ぼっこをしているネコを見て、私も家に閉じ込めているような罪悪感がなくなりましたし、ネコと外にいる時間、空を見上げたり、風を感じたり、鳥のさえずりを聞いたりしながら、穏やかな気持ちで幸せを感じています。

 

最初は、ご近所さんからどう思われるかしら…ネコなんか散歩させて、まったく!! なんて思われるんじゃないかと、けっこうドキドキしていました。

うちの近所にある団地には、猫を飼っている家が多いみたいで、わりと自由に散歩させているようで、けっこう猫がウロウロしているんです。

で、よその家の庭先でおしっこをするので、まったく困ったもんだ!!という話を聞く事もありました。 なので余計に「猫を外に出したら嫌がられる」という先入観もありました。


でもいざ外に出てみたら、ねこの方が知らない人をかーなーり警戒していて、足音がちょっと聞こえただけで家に逃げ帰ろうとするので、滅多に人に会う事がありません。ねこってほんとーに、足が速いね。

 

うろうろしていたら知らない人間に出くわす、ということが分かって来たのか、最近は、家の前でごろんごろんと寝っ転がって日向ぼっこをしているだけで、道路をうろつくこともなくなり、私もねこの隣でぼーっと突っ立っているだけです(笑)(散歩と言うのかね?)

 

たまに、ご近所さんが車で、ネコと散歩中(というかボケーっとし中)の私たちの近くを通りすぎる際に、驚く様子もなく普通に会釈をしてくださったり、
ゆーっくりと車のスピードを落として、にっこにこの笑顔で「あらーネコ~♪」と通り過ぎたりもして、

「なんだ、ネコの散歩も、別に嫌がられたりしないんだな。」と、私も段々度胸がついてきて、人の目を気にすることもなくなってきました。

 

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忖度なしの鉄仮面ネコ

うちのネコが唯一、まあまあ心を許している、家族以外の人間が、お隣に住んでいるおじさんです。

まだ外に出ていなかった頃。
うちのネコは、出窓からじーーっと外を眺めていることが多かったのですが、隣に住んでいるおじさんが、それに気づくと、窓の外から、ネコに「おーい」って声をかけて、ガラス越しになでなでしてくれたり、していたんです。
ネコもそれに応えて、窓にスリスリと体をくっつけて、甘えていました。

 

そんなお隣のおじさんに、外で初めて会った時、他の人のように、一目散に家に逃げ戻ろうともせず、かといって近寄ろうともせず、一定の距離を保って、じーーっとおじさんの様子を伺っていました。

おじさんが「おいでー」と言っても、近づかないけど、逃げようともせず、じーっとおじさんをガン見するねこ。 

 

普段から、気さくに声をかけてくれて、野菜などもくれるおじさんなので、私は心の中で猫に言いました。

 

忖度してくれよ。

 

 

私の心の声が聞こえるはずもなく、お構いなしに、無表情でじーっとおじさんをガン見しているネコ。いや、ネコはたいてい無表情だけど、この無表情さがいつもの2倍の無表情さです。 不愛想このうえなし!

 

おじさんも諦めず、「おいでー」「おいでー」と声をかけ続けます。

 

無表情のガン見ネコ。

 

おいでーおいでーのおじさん。

 

気まずい私。

 

 

こんなとき、人間だったら…っていうか、私だったら、

 

みつきネコ
みつきネコ

このおじにゃん…。
本当に信用できるかわからにゃいにゃあ。
ちょっと怖いにゃあ。
でも今まで窓の外から声をかけて可愛がってくれていたにゃあ…。 
とりあえず、ニコニコして、挨拶しとこかにゃあ…。

 

と、捕獲されるんじゃないかと内心ヒヤヒヤしながらも、おいでーというおじさんの側に、嬉しそうなフリをして、すり寄っていく…と思うんですよね。

 

ほんまもんのネコと人間の私との、圧倒的な違いを見せつけられました。

 

一切、忖度しない、不愛想ねこ。
ネコってすごいなあ。良いなあ。あれくらい、サバサバ生きられたら、良いなあ。ねこだけに、サバサバしてるよね。鯖・鯖。猫だけに。魚、好きなだけに。(←笑うとこ)

 

・・・いや待てよ。じゃあ、”ブリっ子”はどうなる?? 鰤の子、ぶりっ子。

ネコはちっとも”ブリッ子”しないなあ。ブリだって魚やんけ!!! えええ?ならば、”カマトト”は? どうなん?!  え、どうなん?!?!?! カマトトの猫っているの?!?!

 

 

・・・って言うかさあ。そんな話はどうでもいいねん。

 

 

もう少し、忖度しようや、ねこよ。

 

 

 

人は人、ネコはネコ、私は私。

気まずい空気を感じること数分。

おじさんは、まだダメだなあ~とかなんとか言いながら、ニコニコして去っていきました。気まずさから解き放たれて、ほっと胸をなでおろす私。 

 

こんなとき、あの社交的な〇〇さんだったら、良い感じに話をして、おじさんと談笑できるんだろうなあ…。

職場のめちゃくちゃ社交的な方を思い出し、ちょっぴり凹んだりなんかして。

 

でもまあいいさ。 人は人、私は私。ネコはネコ。比べても仕方ないんだぞ。

おじさんに何度か会ううちに、ネコも少しずつ距離を縮めていくだろうし。
気まずかろうが何だろうが、私はネコと外に出られて幸せだ。

だいたいさあ。
かつての私なら、人の目が気になりすぎて猫と散歩すること自体、チャレンジ出来なかったもん。良かった良かった。

 

人がどうのこうの…そんなことよりも!
ネコが嬉しそうで、私も嬉しい。最高ではないか!

明日も明後日も、ネコと散歩ができたら、それで良いじゃないの♪


たまに人の目気にしたって、たまに凹んだって、それでもずっとこの先も、ネコと一緒に散歩して、ネコが幸せそうにとろけそうな顔して、道路に寝そべってゴロゴロできるなら、もうこの上ない幸せって話だよね。

 

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