先日、息子から「こういうところ、直した方が良いと思う」って、私の良くないところを指摘されたんです。
けっこうなショックを受けました。 他にも色々言うもんだから、ムッとしてきましてね。 なにを~こんにゃろめ!状態になりました。
昔の私だったら、ムッとしたときの、この「ムッ」を自分の中で処理できなくて、「ムッ」状態に耐えられなくて、その場で言い返していたのですが。(家族に限り。)
今回は、こう言いました。
言いたいことはわかったよ。とりあえず、今は何か言うのやめとくよ。
ちょっと落ち込んだし、余計な事、言っちゃいそうだから。
その場で何か言わなくちゃいけない!
お、お、大人になったね、あたし…!
いやもう、年齢的には十二分に大人ですが、精神的に少し成長した気がする…(自画自賛)
今回の場合は「ムッ」でしたが、それ以外にも、ありとあらゆる場面で、その場で何かを言わないといけない という思い込みというか、考え方というかが…しっかり根付いていたなあ…と思うんです。
普段の会話でも、
「○○について、どう思う!?」 と聞かれたら、「わからない」が言えなくて、知ったかぶって答えたり、
独り言っぽく「○○なのかなあ~…?」とか「うーん、どうしようかな~…」ってボソッと言う人がいたら、私に質問しているわけじゃなくても、「こういうことじゃない?」とか「こうしたら?」なんて、言ってしまう。
何か、その場で言わなくちゃ
即答しなきゃ
がいつもあったような気がするんですね。
コミュニケーションがうまくいかない原因に
賢い人に見られたい、カッコ悪いのは嫌、という見栄っ張りが、このような形で顔を出していたんだと思います。
「分からない」って、賢い人は、言わないし、そもそも分からないことなんてない!くらいの勢いで思い込んでいたんだろうなあ…。(んなわけない。)
で、何か言わなくちゃ! って焦っていて、焦るから何を言っているんだかワケわかめになってしまったり、言わなくていい一言を言ってしまったり。
相手を傷つけたり、責める言い方になってしまったり…。
コミュニケーションがうまくいかない原因になっていたんだなあ。
すぐに。スピーディに。速攻で。手早く。賢く。てきぱきと。正確に。スマートに。カッコよく。
ずっとそんなタスキをかけて、焦って焦って、ずっと突っ走っていた感じ。(気持ちだけ。)
近ごろは、ようやく、分からないときは分からないと言えるようになり、質問されていない時やアドバイスを求められていない時は、口出しをしないようにしたり、
今回のように、「今は言わない」を選択できるようになってきました。
あと、「うまく言葉にできないけれども」なんて言ったりね。
そう、自分の気持ち、考えを、その場で適切な言葉で表現するって、難しいんだなあ。
そうこうしていると、見えてくることが。
周りの人もまた、「分からない」って絶対に言わない人がいれば、本当は分かっているのに、自分は言わずに他人が言うのを待っている人もいたり、
焦って話す人も、ゆっくりよく考えて話す人もいて…。
色々、色々。
どれが良い、悪い、ではないので、○×をつけないように気をつけないといけないけど、
ああ、この人は、そうかあ。なるほど。
あの人はそうなんだな~ふむふむ。…って、勉強になります。
自分を安心させてあげよう
分からないことは、分からないって言っていいよ。
すぐに何か言おうとしなくていいよ。
よく考えてから言えばいいよ。
そう自分に言ってあげると、焦りが少し落ち着きます。
誰かに「もっと早くしゃべって」「急いで!」と急かされたことがあったかもしれないけど、もっとも自分を焦らせているのは、自分自身、なんですよね~。
だから、焦らなくていいよ、も自分で自分に言ってあげなくっちゃね。
はじめの一歩の会 というオンラインお話会も、焦って話をしがちな方は、落ち着いて話したり聞いたりする練習ができるのでおススメです~♪