「嫌いな人ってどんなタイプ?」
って聞かれたら、あなたはなんて答えますか?
わたしはいままで、「図々しい人」と即答してました。
苦手、なんて程度じゃなくて、嫌い、でした。
図々しい人が嫌い
図々しい人が嫌いなのは、これまでに図々しい人と一緒にいて嫌な気持ちになったことがあるからです。
学生時代、一人暮らしをしていた時に、しょっちゅう家に泊まりにきていたAちゃん。
彼女は非常にフレンドリーなので、誰とでもすぐに仲良くなれるタイプ。 内気な性格のわたしもすぐに仲良くなりました。 最初は楽しく過ごしていたんですけど、だんだんと「図々しいなこいつ!」とムカッとくることが増えてきたんですね。
例えば、
おなかすいたー。なんか食べるものない?
食パンならあるよ
(Aちゃん、一枚食べる)
足りない。 もう一枚焼いて!
※わたしが買ってきた食材を遠慮せず食べることに加えて、人にパンを焼かせるという図々しさ。
サラダが食べたい!ない?
レタスならあるよ。
よーく洗ってね!わたし潔癖だから。
※わたしが買ってきた食材を食べる事を当たり前と思っていることに加えて、キャベツをよく洗えと命令する図々しさ。
うむむ…。書いていて、これは図々しいというかなんというか…Aちゃんは単なるワガママで、わたしが下僕的な感じがしないでもないが…。
まあ、当初はこういった「〇〇してよ!」っていうワガママをわたしは「図々しい」と感じていて、だんだんとAちゃんを嫌いになっていったんです。
それで、泊まりに来られるのが嫌になってしまい…。
泊まりに来るという日に、あまりに嫌になって、でも直接断れないから、居留守を使ったら、ピンポンめっちゃ押されドアをドンドンされ、ドキドキしながら布団をかぶって帰っていくのをじっと待つという、まるで借金の取り立てのようなシチュエーションになったこともありました。
相手の言いなりだった
わたしは今まで、Aちゃん以外も、図々しい!この人嫌い!って思うと、深く関わらないようにと相手を避け、自分から距離を置くということをしてました。
でも今は、
図々しいと感じても、ひたすら相手の言いなりになっていたから、嫌いになってしまったんだろうなって思います。
Aちゃんが、「食パン焼いて!」「キャベツしっかり洗ってよ!」と言ったら「自分でやってよー」とか「わたしのお金で買ったんだから感謝せえ!」なんて、軽く言えば良かったんです。友達なんだからさ。
居留守使うほど嫌になる前に、ちゃんと言えば良かったんです。
そうすれば、20年も前のことをいまだにしっかり覚えていることもなかったと思うんですよ。
いつまでもねちっこく覚えているよな、わたし…って今思ってますもんね。トホホ。
言えば良かったんです。ちゃんと…ね。
でもね、当時は言えなかったんです。言わないことが当たり前だったし、言ったら気まずくなったり、喧嘩になったり、嫌われたり…とんでもない事になるって心が怯えていたんです。
友達だけど。友達だから。言えなかったんです。
どうしたら良いかわからない
今なら、こうすれば良かったなって思えるんです。
でも、当時は分からなかったんですよね。
どうすればいいか、本当に分からないし、知らない。
ただただ、我慢するしかなかったんです。
わたしの場合、言ったら怒られたのが、家の中で。
言ったら喧嘩になったのが友達関係で。
それで傷ついたり悲しい気持ちになることが多かったから、またああいう風になるのは嫌だって、びくびくしてたんです。
図々しい人が苦手なのは、図々しいって思いながら我慢をしているから。
図々しいって思ったときに、自分が納得できるような対応をとることができたら・・・きっと、そこまで苦手だって感じないと思うんです。
でも、自分が納得できるような対応をとるためには、言うための勇気が必要です。今まで言って怒られたり喧嘩になって嫌な思いをした分、また同じことが…っていう不安がある中で、勇気を出すのは大変ですよ。っていうか、それができないから困ってる。
でも。わたしはやっと知りました。
過去に言って怒られたり、喧嘩になったときとは、違う言い方、違う伝え方もできるんだってことを。
ストレートに「それは嫌だ!」って言うしかないって、方法はひとつしかない!って思い込んでいるから、言えない!むり!!ってはなから諦めていたんです。
でもそうじゃない。いくつかの選択肢があったんです。
自分にとってもっとやりやすい形、言いやすい形が見つかれば、そんなに勇気出さなくたってできます。
自分にできることをして、それでもやっぱり相手が変わらず図々しさを押し付けてくるようなら、距離を取って離れたらいいんですよね。
図々しい!
↓
苦手!無理!嫌い!
↓
さようなら
これはひとつの選択肢しかないけれど、
図々しい!
↓
自分の気持ちや考えを伝える
・わたしは〇〇がいいな。
・それは〇〇じゃない?
↓
1. 相手の図々しさが和らぐ ⇒ 良い関係が続く
2. 変わらない ⇒ さようなら or もう一度伝えてみる
って感じで、わたしはこうですよ、と相手に伝える事によって、選択肢が増えるんです。
わたしはこうですよ、と伝えることができれば、「図々しい人が苦手」じゃなくて、「Aちゃんが苦手」というところで留まったんじゃないかなと思います。
その後出会った図々しい!って思って避けた人達に対してもやはり同じで、その場その場で、我慢すること以外の対処法をとることができたなら… 適度な距離感を保ち、良好な関係が続けられたかもしれませんね…。
まあ、過去のことを後悔しても仕方がありません。
今後図々しい!って思う人に出会ったら、次こそは、言いなりになるばかりではなくて、自分の気持ちも伝える勇気を出したいと思っています。
なーんて書くと、さっそく図々しい!って思う人が現れたりするんだよねーハハハ。
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