この辛い気持ちを分かってほしかった

19歳前後に過食症になって、数か月間、実家に引きこもっていました。
家から一歩も出られないんです。人の目が怖くて。

父親はそんな私にどう接したらいいのか分からなかったのか、何も言いませんでした。
反対に、母親は、どうにかこの引きこもり状態から脱出させようと、少しくらい外に出よう、犬の散歩に一緒に行こう、と毎日のように誘ってきました。

でも、それが出来ないから、引きこもりになっているんですねえ。
誘われても断固、拒否!だったり、しぶしぶ出てもすぐに帰ろうとする私に、母はよくこう言いました。

「さゆちゃんは、幸せだね。」と。

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みんな、気持ちを分かってほしい

働かないで、家にいてずっとゲームして、ご飯も作ってもらえて。さゆちゃんは幸せだね。」と。

私は、それを言われる度に、ずーんと気持ちが沈みました。
確かに、そうかもね。お母さんが言っていることは正しいんだろう。
…だけど。だけどだけどだけど!

言われる度、モヤモヤとした黒いものが心に広がっていきました。幸せだと言われることがとてもとても嫌、だけど、それをうまく言葉にできませんでした。

あれから20年以上が経って。(…もうそんなに経つのかい!)
私はやっと、あの時の私が感じていたことはこれだったんだ、こう母親に言いたかったんだ、って分かってきました。

19歳の私
19歳の私

そうかもしれないね。だけどさ、私、好きでこうしているんじゃないんだよ。幸せだねって言われると、責められているみたいで、悲しくなるよ。

私はお母さんに、みんなみたいに普通に外に出ることができない、この辛い気持ちを分かってほしいんだよ。

気持ちを分かってほしい、そう言いたかったんです。でも一方で、悲しいかな、「言ったってどうせ分かってもらえない。」と諦めていたんですよね。

 

私も今、親になりましたが。
もしこの先、息子が何かしらの事情で、昔の私みたいに、引きこもりになったとしても、私は「あなたは、働かないで家にいられて、幸せだね。」って、絶対に言わない!と決めています。
(働くのだりーから、なんて理由だったら別だけども。)

私があの時、気持ちを分かってほしかったっていうことが、分かったから。
だから、私は私の息子の気持ちを、分かろうと努めます。好きでそうしているんじゃないってことを。

あの当時、お母さんはお母さんで、気持ちを分かってほしかったんだろうな、と思います。
お父さんとの仲はどんどん悪くなっていって、お父さんに不満だらけの生活。でもって私は引きこもり…。

お父さんだってそう。自分の大変さを、分かってほしかったんだろうな。

 

お母さん、気難しいお父さんに付き合うのも大変だよね。毎日よく耐えてるね!家の中を守ってくれてありがとうね。

お父さん、毎日仕事大変だね。私達の為に働いてくれて、ありがとうね。嫌なお客も沢山いるでしょ?お酒飲まなきゃやってられないくらいにさ。大変だよね。

そうやって、気持ちを分かって欲しかったんだろうな。
自分が分かってほしいのに、分かってもらえないから、相手の分かってほしい、が分からないし、分かりたくない。っていうか、なんで私が分かってやらなきゃ、いけないのさ!! 私が分かってもらえてないのに!!! ってなっちゃうよね。

みんな、同じ。気持ちを分かってほしいんだよね。

自分の気持ちを分かってくれる人が一人でもいたら…。きっと違う。全然、違う。外が辛くたって、きっと乗り越えていける。

だからまずは、私自身の気持ちを分かってあげよう。
そうして、私の大切な人たちの気持ちを、分かってあげよう。

 

こんな風に↓、自分がどうにかしてあげなくちゃ!!じゃなくて…ね。

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私は普段会社勤めをしていまして、会社の不満だとか、誰かの悪口だとか、家族の愚痴とかを、同僚から聞くことがけっこうあります。私は自分の事を「聞き上手」と思ったことはないですが、「ごめんねーこんな話をして。でも聞いてもらえてスッキリします。」...

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