朝礼当番の緊張が少し緩む時

私の勤務先では、毎朝、朝礼があります。

各部署から一人ずつが参加して一か所に集まり、連絡事項等を伝えます。その後で、朝礼当番は、とある冊子の文章を読んでその感想をみんなの前で発表します。で、解散となります。

当番は予め決まっているのではなくて、ランダムで、社長や部長から「じゃ、今日は〇〇さんよろしく!」ってな感じで、当てられます。 よく当たる人と、ちっとも当たらない人がいます。私はその中間でしょうか…2週に1回くらいの頻度ですかね…指名されます。

朝礼に参加する人は多くても7~8名。少ない時は3名ほどです。

大人数の前…ってほどでもないので、当番に指名されてもそこまでの緊張はないんですけど、まったくの平常心という事もありません。
当てられなければホッとしますし、当てられたらちょっと「おおっ!」っとなり、やや緊張します。

ちなみに、当番が読む冊子っていうのは、仕事をする上での心構えとか教訓みたいなものが、1日1ページ、365日分、毎日書かれている本なんですね。

謙虚になりましょうとか、感謝を忘れずにとか、初心にかえりましょうとか…。毎日内容が違っていて、とても勉強になりますし、忘れかけていた大切なことを思い出させてくれたりします。

感想を言いやすい内容もあれば、小難しい内容で、感想が特に頭に浮かんでこなくて、うーん…と考えてしまう事もあります。

小難しい内容の日には、自分で感想を言いながら、「私はいったい、何を言っているんだ??」と訳が分からなくなる事もたまにあります。 最近は「ちょっと難しくてよく分からなかったんですけど…」なんて素直に言うようにしていますが。

でも、そんなワケわかめ状態になってしまった時でも、私の話を「うん、うん」と頷きながら聞いてくれる方がいると、ほっとします。安心するんですよね~。

ふと気づけば、私は、その方を見ながら…他の方は視界からシャットアウトして…その方オンリーを…たった一人、頷いてくれている方を見つめながら、一生懸命話をしている自分がいます。 ご主人を慕う犬のようなキラキラのつぶらな瞳で、その方を・・・いえ、我がご主人様を見つめる私がいます…!ワンワン!

頷いてくれると、これでいいんだなって安心できるんですよね。わけわかめ状態になっている私の緊張を少し緩めてくれるんですね。

そして、「うん、うん」と頷いてくれる人は、なんだかとても良い人に見えてきます。

その人と仕事上のやり取りで、「なんだよ、ちっきしょー!」と内心腹が立つことがあったとしても。「うん、うん」と頷いてくれていたらチャラになります。

また、その日の朝礼のメンバーによっては、誰一人、「うん、うん」と頷いてくれない日もあります。そんな日に当番になった日には、やっぱり話しにくいです。聞いてるのか聞いていないのか分からないので、ワケわかめ状態が加速してしまいます。緊張します。
今なんて、みんなマスクしていますから、「うん、うん」がないと、鉄仮面が並んでいるように見えてしまいます。こわい! これは不安倍増です。

私が社長だったら、『みなさん!朝礼で感想を言っている間は、「うん、うん」と頷きましょう!』と言いますよね。

言う事を聞かない社員がいたら、ヤーさん風に顔に傷を作って、「四の五の言わずに、頷けや」とぐいと接近しますよね。(パワハラか)



まあ、頷かない方だって、別に悪意があるわけじゃないし、普通に話を聞いていると思うんですけどね。それは分かっているんですが、でもやっぱり緊張しながら、ワケわかめになりながら、発言している時には。自信がないため、どうしても私の言っていることに納得していないような…ダメ出しまではいかないけど、なんか不満があるような…「何言ってんの、この人?」って思われているような…そんな気になってきてしまうのですよ。


なので私は、自分以外の方が当番の日には、感想を聞きながら「うん、うん」と頷くようにしています。自分がされて嬉しい事は相手にも…!

感想を聞きながら、『この人、なんだか、自己中やね・・・。』とたまーに思う事があったりしますけど、頷くっていうのは、その感想がいいとか悪いとかじゃなくて、ただあなたの話を聞いていますよ、あなたはそう思うんですね。という反応ですからね。

 

そうしていると、やっぱり、当番さんは、頷く私や、他に頷いている方の方を見ながら感想を言うことが多い気がします。

『だよね~!「うん、うん」って頷いていると、発言しやすいよね~!!』て心の中で思っています。ちょっぴり良いことをしているような、お役に立てているような、そんな良い気分にもなります。

 

最終目標をいきなり目指さない

朝礼の当番が緊張する、苦手っていう方は多いと思います。

緊張しないで発言できるようになりたいのに、いつまでたっても慣れなくて、いつまでも緊張して、うまくできない…。落ち込みますよね。自信がもてませんよね…。

こんな時は、ちょっと視点を変えて、他の方が当番の日に、あなたの話、ちゃんと聞いてますよって、「うん、うん」と頷いたり、温かい眼差しでその方を見つめる事から始めたらいいんじゃないかな…って思いました。

話に頷くとか、ちゃんと聞いてますよっていう姿勢を意識していたら、今度、自分が話す番になったときには、自分と同じように「うん、うん」と頷いたり、あたたかい眼差しで見てくれる人に、目がいくと思うんですよね。 
そういう方を見たら、ちょっぴり安心できるかもしれません。肯定してもらえる、聞いてもらえる、そんな安心感。

安心感って、緊張感と反対ですからね。頷いてくれる方の方を見ながら話せば、少しは緊張が緩むかもしれません。 そうならないかもしれないけど、なるかもしれないので、試してみてもいいと思います。

 

 

朝礼で緊張しないで話すとか、人前で緊張しないで話すっていうのは、最終目標だと、登山で言えば頂エベレストのてっぺんを目指すようなもんだと、そのくらいに捉えた方がいいんじゃないかなって思います。 いきなりエベレスト目指しても、ムリじゃないですか。 ムリだから、最初は軽い、ハイキングからはじめるんですよね。

朝礼だとか人前での発言が緊張するっていうのも、それを克服したいなら、まずはハイキングから…です。焦らずに。

まずは、“これがあると、これをすると、ちょっぴり緊張が緩むかも…?!どうかな…?”くらいの事から試してみたら良いと思うんです。

はじめの一歩の会も同じように、「私の話を聞いてくれる人がいるんだな」「話してもいいんだな」「似たような事を感じている人もいるんだな」と安心してもらえる場だと思います。 私自身が、緊張して進行しながら、そう感じています。はい。