私のばかばかばか!と自分に腹が立ったら…

なんであの時、あんな事をしちゃったんだろう…!
なんであの時、ああ言ってしまったんだろう…!

本当は、こうすれば良かった、こう言えば良かった…!
私のばかばかばか!!


…って、後になって自分に腹が立つことってありませんか?

私は、この間ありましたよ。

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ぐいぐいこられて断れなかった出来事

職場のAさん。ぐいぐい系で、距離感が近くて、苦手な方です。
でもAさんとは部署が違うので、たまに話すくらいで済んでいます。毎日一緒に仕事をしていたらすごくストレスたまりそうだなー嫌だろうなーと思うタイプです。なので、私はラッキー!ラッキーラッキーガール。(それはミポリンの歌だよ)

そんなAさんが、私の部署にやってきて、事務作業をしていた私に話しかけました。

Aさん
Aさん

あのさぁ~ これに、署名してくれない?!

持ってきたのは一枚の用紙。何やら署名活動を行っているようです。用紙を見ると、子どもの〇〇の無償化を!みたいなことが書いてあります。

 

Aさん
Aさん

未来の子どもたちの為に、署名してくれない?!
美月さんとお子さん2人の三名分、署名してよ!

 

・・・え?

戸惑いました。

なにこれ、個人的にやってる活動かよ。今、昼休みじゃないよね?仕事中だよね?! っつーか、いきなりすぎるだろ。まずは説明から入れや。これこれこーで、こういう署名活動してるんだけど、美月さんも署名してくれない?って言えや。なんで紙一枚持ってきて、はい、署名してよ、やねん。 なんやねん。なめんなよ。なめんなよ、それはなめ猫。懐かしいね。

っつーか、名前だけじゃなくて住所も書くようになってるやないか!大丈夫なのか。ますます、控えめに頼まんかい。頼み方を知らんのか。署名をなめんな。署名なめんな×2。 ちったあ遠慮せえ。それが人にものを頼む態度か。っつーか、なんで私の子どもの名前まで署名せなあかんねん。署名なめんな×3、だわ。3名なだけに、×3だわ。

 

…と思ったのは、後になってからで、その時は、なーんかモヤモヤしていて、なーんか違和感がありましたが、相手のぐいぐいに引っ張られてしまい、そのモヤモヤについて詳しく探ることはできませんでした。

とりあえず、その場で思ったのは、

「なんか、嫌だ。」

でした。

うまく言えないけど、嫌だ。署名したくない、と思いました。 
しかしこのAさん。私よりもけっこうな先輩です。断りにく…! しかも、署名欄にはすでに何名か署名してあり、それらの名前を見ると、私の上司や、他の部署の先輩の名前が記載してありました。
しかもみなさん、家族全員の名前を書いている・・・!なにこれ、すっご!

うぐぐ・・・断りにく・・・!

Aさんは、私から見て、あまり人から好かれる性格ではありませんが、その強引さはつまり、誰にでも積極的に話しかけられるという長所でもあるのです。私よりも先に署名した人たちが、どういう気持ちで書いたのかは知りませんが、上司が署名しているのに私が断っていいのだろうか?という不安も出てきました。

私はともかく、「なんか嫌だ」と思っていました。 でも、「署名はできません」の一言が口から出てきません。く…ッ!なさけねえ!
とんねるずの歌が脳裏をよぎり…ませんでしたが、情けねえ。

はっきりとは断れないけど、その代わりに抵抗を試みました。

 

私

これ、住所も書くようになっていますけど…怪しくないですか?大丈夫ですか?
情報売られたりしませんか?

Aさん
Aさん

大丈夫、大丈夫~!ちゃんとしてるよ!
未来の子どものためだから~おねがいー!

未来の子どものためって言われると、ますます断りにく・・・! 美月さんは未来の子どものことなんてどうでもいいの?!そんなわけないよね?!っていう無言の圧力!!くっそー卑怯者め!! お前、卑怯やぞ! 

・・・という事もやはり、後になって思ったことであり、その時は「うぐぐ・・・」とそれ以上何も言えず。
嫌だなあ…って思いながらも、しぶしぶ署名をしました。してしまいました。

 

そして、冒頭のあれ、です。

なんであの時、あんな事をしちゃったんだろう…!
なんであの時、ああ言ってしまったんだろう…!

本当は、こうすれば良かった、こう言えば良かった…!
私のばかばかばか!!

署名しちゃった、私のばかばかばか!!!

 

自分に言う言葉は、ばか!じゃない。

断れなかった自分。勇気がない自分。あーあ、本当にやんなっちゃう…。
強引なAさんにも腹が立つけれど、私がちゃんと断れなかったのが悪いんだ。ちゃんと断れたなら、Aさんに腹が立つこともないんだからさ…!そう、すべては私の責任…。

なさけなさとくやしさと腹立たしさと・・・!
いとしさとせつなさと心強さと と字面は似ているけれども違う。全然、違う。あーあ。

 

しかし、あーあ…と自分を責めてばかりの私ではありません。それは過去の私。そう、私はここから立ち上がるのだ!! 立て、立つんだジョー美月!!!

ここから学べば良いんだ、と考え直しました。
私が私に何度「ばか!」と言ったって、状況は変わりませんし、自分を責めたところで何にもならないのです。むしろ自信をなくします。それはもう、十分にわかっていることです。

もし、今回の出来事が私自身ではなくて、友達が経験したことだったら…。
私は言うでしょう。
「それは断れないよねー先輩だもんねえ。しかも、咄嗟に言われたらさあ…。っつーか、Aさんてやばいね。」

そう、今回は仕方がなかった。突然だったし、こういう頼まれごとは初めてなのだから。

断るのもトレーニングでしょう。最初っからはうまくいかない。それはこの間の選挙のあいさつに候補者が会社に来たときもそうだった・・・!

思うようにいかない…!それは”慣れていないだけ”かも
私が住んでいる地域で、とある選挙がもうじきあります。そこに立候補している方が私の職場に挨拶に来られました。いろいろな企業を回っているようです。その方は、お名前は伏せますが…日本人なら多くの方が知っているであろう有名人です。 東京だったら街に...



自分に言う言葉は、ばか ではない。「断れなくて、残念だったね。悔しかったね。」だ。 
そうして、今回の件から学習するのだ。
次は同じことを繰り返さないために!!

あの場合、いったいどうしたらよかったのだろう…と考えました。そして結論が出ました。
パターンはふたつ。


パターン1. 

私
 

昔、署名運動で嫌な思いをしたことがあるので、いかなる署名もしないと決めているんです。ごめんなさい!! (※嫌な思いした…は嘘だけど)



パターン2. 

私
 

子どもの名前は、本人の意向を確認してからでないと書けないので、私の名前だけで良いですか?




そうだそうだ、このどっちかだ!
本当は1を言いたいけど、雰囲気的にちょっと無理そうならば、私が自分で責任を取れる範囲で、自分の名前だけを書こう。

よーーーーし!! どんとこい! 次こそは、断ったるぜ!! きっと次は大丈夫だ! 次の署名、さあ!カモーン!!

※後日談
私は署名することが嫌なんじゃなくて、ぐいぐい来るAさんのなすがまま…な状態が嫌だったのです。

次に活かせばいい。それは財産。

次はこうしよう!って、具体的に決めたら、「私のばかばかばか」が薄らいで、Aさんに対する腹立たしさも軽くなりました。 
でも、翌日また同じように、はあーばかばかばか!…ってなってしまったので、「悔しいねえ。悲しいねえ。」と自分に言いながら、「そうそう!今度はこうするんだ!」と決めたことを思い出しました。

しばらくはこの繰り返しなのかもね・・・。

忘れちゃいけないのは、自分の気持ちに寄り添う事ですね。悲しい、悔しい、腹立たしい・・・!そのすべてを「そうだよね」って受け入れて、それから前進していくこと、です。これがまー忘れがち。大切だけど忘れがち。自分に寄り添う、忘れがち。

 

それから、今回のことを息子にごめんと謝りました。「まあ、いいよ。」と言ってくれました。
そして、また同じことが起こらないように、今度からはこんな風に断るよ、とパターン1と2を伝えたのですが…後になって、こういう話こそ、子どもにとって役に立つのかもなーって思いました。

断る勇気を持ちなさい! とか、親が子どもに言うのは簡単です。言うのはね。
でも、親自身が本当は、断れない性格だったら…子どもはそういうの見抜いてますよね。 心の中では不信感を覚えるかもしれません。

それに、「勇気ってどうしたら出せるの…?」って子どもに聞かれても、親が勇気を出して断った経験がなければ、教えられないですよね。 『勇気を出すときは、勇気を出すぞ!と気合いを入れるのみ!』なんて言ってしまいそうです。

やっぱり、失敗って無駄じゃない。っていうか、失敗しなきゃ、成長もしていかないので…。うまくいかなかったことは、とても大切な財産となるんですね。

 

私のばかばか・・・!と、つい自分を責めてしまうあなた。それは違います!
経験がない、または少ないから、そうなってしまっただけです。新たな対策を具体的に考えて、それをやっていけばいい。 今後の対策に頭を使えば、きっと道が開けます。 あなたはばかとちゃう!一生懸命、生きているんやで!

 

断るにしたって、ズバッと、バシッと、かっこよく、はっきり断らなきゃいけないとか、そんなことないですよね。理想を求めるんじゃなくて、あなたらしい、今のあなたにできる、対処の仕方で良いんだと思います。

 

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