自分の気持ちを言葉にして伝えるチャレンジ

家でも外でも『自分の気持ちを言葉にすること』を意識しています。特に、嬉しいとか幸せとか、楽しいとか、ポジティブな気持ちを。

何故かというと、自分の気持ちを言葉にして伝えることで、相手に自分をより知ってもらえるし、自分の心を開く行動なので、相手も心を開いてくれやすくなるし、何よりも”心地が良い”と実感するからです。

謙遜するよりも「ありがとう」
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気持ちを言葉にすることを意識するようになってから、過去の私は全くと言っていいほど、これをしてきていなかったなア…と実感します。 喜怒哀楽を言葉にして伝えるなんて、考えた事もありませんでした。


例えば、遠く離れて住んでいる親と久しぶりに会えたとき。会えて嬉しかったと言わずに、会えて良かった、と言っていました。 良かった、というのは気持ちとはちょっと違います。

元夫が仕事帰りにケーキを買ってきてくれたとき。嬉しい!と言わずに「やったあ!」と言っていました。 やったあ!も、喜んでいるから出る言葉だけど、気持ちではありませんね。


息子達が家事を手伝ってくれたら、ありがとうって言っていました。ありがとう、の前には「私の事を気遣ってくれる、その気持ちが嬉しいよ。」っていう思いがあるのですが、これまたやっぱり、嬉しいという気持ちは言葉にしていませんでした。



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気持ちを言葉にするとより実感が増す

気持ちを伝える事を意識しはじめてから、自分は今、どういう気持ちなんだろう?って、心の中を探ることも増えました。
嬉しいとか幸せという単語と、心の中が微妙にズレているような気がしたり、嬉しいけれど、なんだかちょっと物悲しい…なんていう複雑な時もあったり、心の中を言葉で正確に表現するのは難しいもんだな、とも思います。

でも、そういう気持ちなのねっていうことを、自分自身でわかってあげるだけでも、なんだか少しほっとします。

また、気持ちを言葉で伝えると、「ああ、そうなんだよね。」って自分自身でその気持ちを再確認できるという事も分かりました。
幸せ、って心の中で感じているだけよりも、幸せだなーって、独り言であっても、言葉にして口から出した方がより幸せな気持ちが強く感じられるんだ、という事を知りました。実感が増すんですね。

これは皆さんはどうか分かりませんが、私は言葉にするのとしないのとではだいぶ違っています。

兄に勇気を出して伝えてみた。

そんなわけで、気持ちを言葉にして伝えることに取り組んでいますと、徐々にそれが定着してきて、最初はすっかり忘れてしまう事が多かったけれど、自然と口から出てきたり、会話中に「あ!気持ちを言葉にしよう!」と思い出して言えたりすることも出てきました。
後から、あ!と気づいたら、LINEで気持ちを伝える…なんてこともしています。

だんだんと、気持ちを言葉にすることに対して、ハードルが下がってきています。前は照れ臭さがありました。
でも、わりと簡単に言えるようになったといっても、すべての人に対して…ではなく、気持ちを伝えるのが怖かったり、伝える勇気が必要な相手もいます。


その一人が、私の兄です。 兄とは普段、滅多に会いません。何年も会わないこともザラにあります。
よほどの用事がなければ、連絡をすることもありません。別に喧嘩をしたわけでもなく、嫌いなわけでもないですが、何を話せばいいか分からないし、なんか遠慮しちゃうんです。


しかし最近、実家に寄った際に、兄と会いました。本当に久しぶりです。2年ぶりくらい…? 前回いつ会ったかさえ思い出せません。

何を話せばいいか分からなくて、やっぱり居心地が悪い私。そわそわしてなんだか落ち着きません。
でも、一緒にお昼ご飯を食べて、ほとんど母がおしゃべりしていましたが、その合間に私も兄とぽつりぽつりと会話をしました。

帰ってきてから、「久しぶりに会えて良かったなあ。」って思いました。そして、そっか。私は嬉しかったのか…!と、そこで自分の気持ちが分かりました。 じーんと胸があつくなりました。


二人きりの兄弟。仲良くしたい。そんな想いもあったけど、兄はどうなんだろう? 会話がなさすぎて、兄がどんな性格なのかも、わかりません。とにかく、『よく分からない人』なのです。

お昼ご飯は私がお弁当を買っていきましたが、兄が好きな食べ物がまったく分かりません。お魚派なのかお肉派なのか、パン好きなのか、麺なのか…。 血は繋がっているけど、知らない事だらけ。これでいいかな、と選んだかつ丼。兄は『なんでもいいよ』と、無言で食べていました。

・・・何派ですのん?


まあ、そんなよく分からない兄ですが、久しぶりに会えて話ができたこと。ご飯を一緒に食べたこと。それが私は嬉しかった…。自分の家に戻ってきてから、気付きました。

『そうだ!この気持ちをLINEで伝えよう。』と、思いました。兄に、自分の気持ちを伝えたことは…記憶の中にはありません。初めてです。母にも、息子達にも、元夫にも、今は意識して気持ちを言葉にして伝えているから、私自身、だいぶ慣れてきています。

でも兄は…こわい!こわいぞ!

私が嬉しかったと伝えたら、どう感じるんだろうか…。おお、こわい。しかし、伝えた方がいい。きっと、いい! ここで『やっぱり今日はやめておこう』って逃げたら、私はもう二度と、やらないだろう。やるなら今しかない! 今でしょ!林先生、そうでしょ!


勇気を出してLINEしました。『久しぶりに会えて、嬉しかったよ。また一緒にご飯食べようね』と。
たったこれだけなのに、送るときは、指がぶるっと震えましたね。

・・・そう、気持ちを伝えるって、怖いんです。だから、してこなかったんです。誰に対しても。ずーーっとね。


なぜそういう生き方をしてきたのか…そして、気持ちを言葉で伝える事の大切さについては、こちら↓もぜひお読みください。

https://ameblo.jp/fromarata/entry-12501251739.html

既読スルーです。

LINEをしてから一週間が経ちました。
兄からの返信は・・・まだ、ありません。

いやね。予感はしていたんですよ。返事来ないかもしれないなあって。でもね、その一方で、スタンプひとつくらいは…あるかなっていうね。
『OK!』とか、『りょうかい!』とかさ、そのくらいのスタンプひとつくらいはね、返事くるかなっていうね、淡い期待もしてたんですよ。 
だってほら、私、『また一緒にご飯食べようね』って、誘ってるからね。 ただ気持ちを伝えただけと、ちゃうからね。お誘いのLINEだったんやさかいに。

イエスかノーかを返事せなあかん系のLINE送ったんやで。お誘いLINEを無視するなんて、私はできへんねやんか。ありえへん事やん?そうやん?
相手に期待したらあかんけどさ。アカンけども…そこは…せやろ?

・・・いえ。いいんです、いいんです。相手の反応がどうであれ、私は、自分の気持ちを伝えるというミッションをクリアできたので、いいんです。 

 

 

(・・・サミシイ)




兄も、何て返事すればいいか分からなかったり、照れくささがあったり、そもそも返事し忘れてるだけかもだし、『急になんだ、嬉しいなんて。変な宗教にでも入ったか?』と不安になったのかもしれないし、とにかく分からないんだから、そこは考えないようにしよう。


また兄に会う日がきたら、『この前のLINEさ。あれ、既読スルーはさすがにひどくな~い?!』って冗談っぽく言えばいいんです。 1週間、落ち込んだんだからー! と言えばいいんです。



だから、良いんです。 良いんです…良いんです…。



(・・・カナシイ)





いや、待って。ほら、私の気持ちが、漏れ出ているよ!?



そう、私は悲しいんだわ。寂しいんだわ。返事くれないなんて、悲しいやん。悲しいねん。
うち、たった一人の妹やねんで?ちゃうのん? うち、妹と、ちゃうのん?? 

 

兄さんや

既読スルーは

勘弁よ


by 寂しい妹より


 

 



※追記

今、私は思っています。 兄にLINEを送る時に『いきなりこんな事言うのも恥ずかしいんだけどさあ…』って前置きから入り、それに続けて『会えて嬉しかったよ』って書けば、もしかしたら兄はすんなり受け入れて、返信もしやすかったかもしれない…と。

いやはや。コミュニケーションは練習あるのみ!ですね。 次回に生かしましょう!


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