あなたは、こんな経験はありませんか?
真面目な話をしている最中に・・・その相手から「今の、冗談だから!」って言われたこと。
『ちょっとぉー!真に受けないでよ、冗談なんだからさあ!』
『この人って冗談が通じないんだな・・・』 そんなニュアンスで…。
この間、朝ぼーーっとしながら歯磨きしていたら、なぜか昔のことを思い出したんですよね。15年以上前の出来事で、何を話していたのか具体的なことは覚えていないんですけど、職場で先輩社員と話をしてた時のことです。 真面目に仕事の話をしていたんで、普通に受け答えしてたら
今の、冗談だからね?
って言われたんですよね。 わりと真顔で、言われたんですよ。

わたしは「えっ?そうだったの?!」と驚いて…
「しまった!真面目に答えてしまった・・・!」って、ちょっと落ち込んだんですよ。
なんで落ち込んだのかって、「自分て…冗談が通じない、なんてつまらない人間なんだ」って思ったからです。
「冗談で言ってるんだから、冗談で返しなさいよ!」って、「何真面目に答えてくれちゃってんの?!あーつまんない!」って、なんとなく、がっかりされたような、責められているような・・・そんな気がしちゃったんです。
冗談だから、と言われたら、「ああそうでしたか!ならばこちらも冗談で返しましょう!」って、うまい返しができればいいんですけど、特になんも浮かんでこないわけですよ。
それで「あっ、すみません。。。」って、小さい声でぼそっと謝ったんですよね。ここでもまた、真面目でしたよね。そんな自分に凹みましたね。
今の自分なら…
今の自分ならどうするかなあ。冗談だから!って言われたら、どう感じて、どんな返事をするかなあ。
歯磨きしながら、ぼーっとした頭で考えてました。
するとまず思ったのは、
冗談って・・・おもしろいから、冗談なんじゃないの?
ってことです。
わたしは昔からお笑いが好きで・・・人見知りだけど面白い話にはふつうに笑います。相手が初対面ならともかく、職場が一緒で、気心知れた間柄ってほどではないけれど、何度も会話をしている人ですから・・おもしろきゃ笑います。
でも、笑わなかったんです。冗談だって気づかなかったんです。おもしろいって思わなかったんです。
あの時のわたしは、なんて自分はつまらない人間なんだ・・・ってことしか頭になかったけど、
でも、そればっかりじゃないじゃん?
冗談なら、笑えること言ってちょうだい。
いや、せめて『冗談言ってますよー顔』をしてちょうだい。真顔はやめよ?にやけよ?へらへらしよ?
っていう風に考えたって良かったじゃん?!それなら凹まないし。わたし、落ち込まないぞ。
「あらまあ。今のが冗談!?オーホッホッホッホ!」って、白鳥麗子でございます風に、聞き流せそうです。

受け止め方次第で、気分は全然変わりますねえ。
ついでに、その人がわざわざ『今のは冗談なんだけどね』ってアピールしたのは、なんでだろう?ってことも考えてみました。
相手がなぜそう言ったのか想像してみると…
相手がなぜ、わざわざ冗談ですよ、とアピールしたのか…。
少なくともわたしに対して、「まったく、あなたという人は…冗談もわからない、つまらない人間ね!」なんてことを言いたかったわけじゃないと思うんですね。
「あらららら。冗談をスルーされちゃったよ!ちゃうねん、ちゃうねん、今の冗談で言うたんやで!」って、冗談だよってわかってほしかっただけなんじゃ・・・?
ほら、冗談で言ったつもりなのに相手に冗談と受け止めてもらえないときって、ちょっと寂しいというか物悲しいというか…残念な気持ちになるじゃないですか。
「あらら…スルーされちゃった…。渾身の冗談だったのに…。無念…無念や…。もう一度、繰り返し言ってみようか…いや、やっぱりもうやめておこう…次もスルーされたら立ち直られへん…。
いや、でも…このまま何事もなかったかのように会話を続けるのはあまりにもこの冗談が浮かばれへんし… どないしよう…」って迷った挙句、「今、冗談言ったんだよ?」って伝えたのかもしれません。
冗談を成仏させたいねん!!ただそれだけやねん!!!
だったのかもしれません。
それとか…。
冗談で言ったつもりが、相手が真に受けちゃった場合、それがブラックジョークだったりすると、相手が「なんて失礼なんだ!」ってキレたり、「そんなひどい事を言うなんて・・・!」って悲しむ場合もあります。そんな危険を回避するために、冗談だって強調したのかも…。
はたまた、自分は冗談を言うおもしろい人なんだよアピールとか…。
真相はわかりません。わかりませんけれども、
『あなた、冗談が通じなくてつまらない人ね!』なんて一切言われていない、ってことは確かです。まったく言われていないことを、そう言われたような気がして凹むという…。 そういう気がする、という妄想だったのです。
ネガティブに捉えているのは自分自身
「今の、冗談だよ!」っていう言葉が、『あなたっておもしろくない人ね!』に自動的に変換されてしまうのって、そもそも自分で自分のことを「わたしは真面目でつまらない。もっとユーモアたっぷりの会話がしたいのに、できないわたしは好かれない。」って思い込んでいるからです。
だから、自分がもし、冗談を言った側で、相手に冗談が伝わらなかった場合は・・・「わたしの冗談っておもしろくないんだ・・・」と凹み、やっぱり「自分は真面目でつまらない」っていう結論になってしまうんです。
冗談を言う側でも、冗談を言われる側でも、結局同じで「自分は真面目でつまらない。魅力がない。」っていうところに結び付けてしまうのは、わたし自身が、自分がつまらない人だと思っていて、おもしろい話ができない自分をダメだと嫌っていたからなんですね。
面白いとか面白くないって感じ方だから、人それぞれ違うのに…。自分がこう思っているから他人もそうだろう、って思い込んでもいました。
最近は、話が面白いとか面白くないっていうことよりも、人と会話をするうえでもっと大切なことがあるってわかったので・・・おもしろい話ができる自分がいい、とか、そうじゃない自分はダメだとはあまり思わなくなりました。
相手への配慮、思いやりとか…自分が本当に伝えたい気持ちを言葉にして伝えられるかとか…そんなところを大切にしている方との会話を大切にしたいなとか、自分もそうでありたいな、とかね。
そういったところを意識しています。
勝手な思い込みに気づいたら手放そう
会話中に「ん?」って引っかかることがあれば、自分がどう感じて、何を考えたか、勝手な解釈をしてないか…あとでよく振り返って、勝手な思い込みに気づいたら、それは違うぞ!って、改めていかなきゃいけません。
そうじゃないと、人付き合いで嫌な気持ちになって苦しくなったり悩むことがたくさんで、自分も他人も…ほんと嫌になっちゃいます。
…っていうのはかつてのわたしであり、今もそうなりやすいという自覚があるので、ならないようにと意識して、改善に取り組んでいるのであります。
自分がどんな風に解釈をしやすいのか・・・傾向を知ることって大切です。
その傾向によって、自分自身を苦しめていることって多いと思うんです。
他人の些細な一言でくよくよしたり、傷つきやすかったり・・・人付き合いでうまくいかないなって悩むことが多い人は特に。ま、わたしの事ですけどね。あはははは。
そんなわたしがやっている、具体的な取り組みはこちら↓でお伝えしています。一緒に取り組んでいきませんこと?おーほほほほほ(白鳥麗子風)