気を遣うから美容院が苦手です

美容院に行ったんですよね。 

何で行ったかって言ったら、髪が伸びてきたからですね。それ以外にはまったく理由がありませんね。 

 

「素敵な美容師さんに会いにいくためよ、うふふふふ♡」

なんてことは一切ないですね。そんなことがあってもいいとは思いますけど、わたしには今のところ無縁ですね。

 



ということで、髪が伸びてきたので美容院に行ったんです。 
美容院が大好き!っていう友達がいますけど、わたしははっきり言って美容院は好きではありません…。

行かなくても許されるなら、年に1回も行かないですね。 っていうか、永遠に行かないかもな…。
自分で家でカットできるならそうしますけどね。
そんなことをしたら、わたしの髪型は間違いなくチコちゃんになるのが目に見えているんでね、美容院に行くんですよね。

いやいや、チコちゃんにも失礼か。自分で切ったらチコちゃんみたいになっちゃう…なんてね。

チコちゃんという名のキム兄に、「おんどれ、チコヘアーをなめんなよ!どんだけ時間かけてカットしてるとおもてんねん! 」って胸ぐら掴まれちゃいますね。

 

 

そんなわけで、
自分で髪を切れば、人様の前に出れるような髪型にはならないってことは重々承知の助ですから、髪が伸びてきてボサボサ感丸出しになってきた頃に、しぶしぶ美容院に行くわけです。 


ではここで、美容院の何が嫌なのかを発表したいと思います。 誰からも発表してくださいと言われていないけど、発表したいと思います。普段はもじもじしているので、せめてこのブログの中では堂々と発表したいと思います。

 

美容院に行くのが嫌なのは…

 

気を遣うからです!!!

 

 

 


あ・・・文字を大きくしたわりには、普通のこと言ってますね。 気を遣うってまあそりゃそうだよねって自分で今思ってます。 

もっと素っ頓狂な理由で美容院に行きたくないなら…例えば5分椅子に座ってると、じっとしてるのが苦痛で発狂しちゃうんだよね、とか、

目の前にファッション雑誌じゃなくて週刊誌を出されたら、「ああ、わたしってもうそういう年齢になったのね・・・去年はファッション雑誌を出してもらえたのに・・・もうわたしはおばさん・・・」と、出された女性自身をビリビリに引き裂いて泣き始めちゃうような面倒くさい人間だからとか、
そんな理由ならこのくらい大きなフォントで堂々と発表すりゃあいいけどねえ。


気を遣うから・・・って・・・・そりゃそうでしょうよ、人見知りじゃなくたってねえ。
美容師さんとだいぶ気心知れた仲じゃなきゃ、誰だって大なり小なり緊張するし、気を遣うと思いますよね。

だって、大切な髪の毛を預けるんですもんね。1センチカットしてくださいってお願いしたはずが、なぜか15センチもカットされててチコちゃんみたいになってる可能性だってゼロじゃないですからね。 

おいおい、後ろ髪を15センチカットされるだけならまだ許す!だが!! 前髪も15センチ切るんじゃねー!!! チコちゃんヘアーじゃんかよ! ってことになる可能性だってあるわけですよ。

そして、「チコちゃんヘアー」って言葉を発したところで、
チコちゃんという名のキム兄が登場して、「おい、今、チコヘアーをバカにしたな。あかんで。」って胸ぐら掴まれちゃいますよね。



実際、切られ過ぎた・・・なんだよ、この髪型は・・・って凹んだ経験は多くの方がお持ちだと思います。 一秒でも早く髪が伸びてほしい!!と願う日々。 あの時のショックが忘れられず、またあんなに切られたらどうしよう…っていう不安と緊張は、やっぱり美容院に行くときには多少なりとも感じると思うんですけどね…え、わたしだけですか??


ということなので、気を遣うし、緊張しているわたしは、切られ過ぎだろうがなんだろうが、クレームなんて言えないんです。

切ってる最中に「おや?切りすぎじゃね??」って不安になってきても、「切りすぎでは…?」なんて言えないんですよ。

いやいや、気のせい気のせい。終わればいい感じになってるはず!って、自分に言い聞かせるんですよ。



シャンプー中、お湯の温度が熱くたって冷たくたって「お湯加減、いかがですか?」って聞かれたら「ちょうどいいです」って言うんですよ。それ以外のセリフは、言った事ないんですよ。


シャンプーが終わってマッサージしてもらってて、力加減がかなり痛くたって我慢ですよ。 早く時間よ過ぎろ!! と念じて耐えるばかりですよ。
マッサージでさらに体が固まるんですから恐ろしいですね。でも言えないんですよね。(ほどよい力加減でマッサージしてくださる方もたくさんいますが)


とにかく気を遣うんですよ。だから行きたくないんです。



けどね、今までとは違う自分に、今回出会えたんですね。
なんとまあ!

それは、作業が90%終わったあたりで「こんな感じですけどいかがですか?」って美容師さんがわたしに確認してきたときの事。


今までは、どんだけ気に入らない仕上がりになっていようとも毎回必ず「いい感じです。ありがとうございます」って言っていました。
想像を超えるほどに髪が短くなった時も「いい感じですね」って言いました。


もしこの髪型を気に入っていないことが相手に知られてしまったら…嫌な客、面倒な客だって思われてしまう。
そうさ、わたしは嫌われるのが怖いんだい。 言えない、言えない。本音なんて言えない!!!!! と、言わずに我慢してきたのが今まで。




でも今回は違いました。 
前髪を切った後に、美容師さんが「前髪、いかがですか?」って聞いてきたときです。


前髪、どうもね、イマイチだったんですよ。パッツンカットっていうんですか? 真っすぐが嫌だったんですね。 
いつも切ってもらっている美容師さんなんで、わたし好みの前髪はよく知ってくださっているはずなんだが・・・前髪の切り方に不満を持ったことはないんだが・・・今日はどうしたんだ・・・年の瀬だから?お客さんいっぱいいて疲れてるから?連日連夜、残業してる?お昼ご飯も食べられてない?相当に疲れてる? 立っているのもやっと? 実はやっと? やっとなの?
大勢の人の髪を切りすぎて、腕が腱鞘炎気味?? チョキチョキの回数を少しでも減らしたかった? 

 

と、ほんの1,2秒の間に、様々な独り言が脳内を駆け巡りました。 ウサインボルトさんもびっくり仰天の超スピードで駆け巡ってました。

これまでは「はい、これで良いです」的なことを言っていたわたしですが、今回口から出たのは・・・



「前髪、もうちょっとこう・・・」

だったんですよ!!! 聞いてくださいよ、奥さん!!
「はい、大丈夫です」じゃないんですよ。直してくださいっていうアピールだったんですよ、奥さん!!!



 

 

「前髪、もうちょっとこう・・・」

驚いちゃいましたよ。自分で言いながら、驚いちゃいましたよ。
言えるんじゃんわたしってば!!! 


しかし、困ったことに、「もうちょっとこう・・・」の続きが、出てこないんです。
言いたいのは「パッツンが嫌だ」なんだけど、それはダメ。それは言たらあかん。 もう少しやんわりとした表現は…と探している間の沈黙ったら!!!


ほら、美容師さんのテンションが若干下がったのがわかる! 

あーあ、気まずい空気になっちゃったやん! ばかばか!わたしったら!! なんでパッツン前髪で良しとしなかったんだよ!! いいじゃん、後で自分で切れば!前髪くらいなら自分で切れるでしょうが!! 気まずいじゃんかよ!!!! 

 

またしてもほんの1,2秒の間に、焦りの独り言が駆け巡ります。 カールルイスさんもびっくり仰天の超スピードで駆け巡ります。早い早い!!

言えるじゃん、わたし!!と思ったのも束の間、そっこう後悔するんですから、気持ちの移り変わりも早いですね。 ジョイナーさんもびっくり仰天です。


言葉につまってしまったわたしに代わり、美容師さんが「パッツンすぎましたね」とおっしゃって、サササっと手直しし始めました。
そして、さっきまで話していた話題に戻して、何事もなかったかのように振る舞ってくださったので、ホッとしました。

ふー、緊張したぜ…。

 

 

前髪を直してくださった後に、もう一度「これで、いかがですか?」と聞いてこられたときはもう即答で「はい!ありがとうございます!!」って言いましたね。 


「うーん。まだパッツン感が残ってますよね…」なんて口が裂けても言えないですからね。

そうなんですよ、実はまだパッツン感が解消されていなかったんですよ。 

うん、やはり。今日は年の瀬で忙しいんだ。みんな、年内に髪を切ってさっぱりしたいって、美容院に行くんだよ。美容師さんはクタクタなんだよ。へとへとな中で切ってくれてるんだよ。 少しくらいのパッツンが、何だってんだ! 自分で切ろう。帰ってから自分で切ればいいのだ。
一回言えただけでもう充分さ!!  前髪以外は良い感じなんだし!!

と思いながら帰路につきました。

 

 

そして、家で
「いやー。まさかわたしが、髪型を直してほしいってアピールするなんて…! ちょっと変な空気になっちゃったけど、言えたのはすごい事だ!」なんて自分を褒めながら、鏡の前でパッツン前髪を直すべく、自分ではさみを持って切り始めました。


切り過ぎないように慎重に慎重に… とカットしました。




そうして、結果、どうなったか・・・。




パッツン感はなくなりましたが。


だいぶ短い前髪になりました。切りすぎました。 

自分で手を加えなければよかったです。
さっきのままが良かったです。今と比べればとても素敵な前髪でした。

もしかして今ってパッツンが流行りなんじゃない?チコちゃんブームに乗っかって。ねえ、キム兄。そうなんじゃない?? キム兄だって、チコちゃんヘアー押しなんでしょ??

わたしの前髪が時代遅れにならないように気を遣ってくださってたんじゃない? 
美容師さんこそ、気を遣っていたんじゃない? 
この忙しい年の瀬に。 くたくたなのに、気を遣ってくださっていたんじゃない?

ああなんてこと。
美容師さん、ありがとう。

そして、どうか1秒でも早く前髪が延びますように。


 

次に美容院に行ったとき、わたしの美容院苦手レベルはどうなっているんでしょうか…。 

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