溶けないカレールウと思い込み

ここ数年、家でカレーを作るたびに、「うーむ…」と思っていたことがあります。

それは

 

カレールウが、しっかり溶けない

 

ということです。

カレー作りの最後の工程、ルーを入れるときに、必ずやダマになって残ってしまうのですよ。
煮込みが足りないのかと、ぐつぐつぐつぐつ煮込んでみても、あまり変わらない…。

「ま、そのうち溶けるでしょうよ。」と仕方がないので諦めて火をとめます。
そして、他の作業をあれこれしているうちに、ルウが溶け切っていないこと自体を忘れてしまいます。

 

いざ、「いただきまーす!」とカレーを食べると、思い出すのです。
何回かに1回のペースで、ダマカレーがお口に入ってくるのでね。

「うげえ!塊があった! しょっぱーい!!」 と、本日のカレーが”ダマカレー”だったことを思い出すんですね。

 

そうだったそうだった、今回も溶け切らなかったんだった…!と。当然、息子達にも「今宵は、定番のダマカレーだよ」と食べる前に説明することを忘れていますから、何も知らずにカレーを食べて、うげ!塊だ!またかよ!となるのですね。お気の毒です、ごめん。

 

…と、このようなおまぬけな事を、カレーを作るたびに繰り返していました。

 

つい最近、カレーを作った時も、いつも通りにやっぱりルウは完全には溶けませんで、ちょいちょい、”しょっぱい!!”と言いながら食べたのですが、今回ふと「ネットで調べればいいんじゃん!」と閃きまして。

「あなた本当に現代人?」と笑われてしまいそうですが、ようやっと、”溶けない原因を調べる”という行動に至ったのでした。

 

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逆のことをしていた

カレールウ 溶けない

と検索したら、ものの1分で答えが出ました。S&BさんのHPに説明がありましたので、引用しますと…

沸騰したお湯の中にルウを入れると、ルウに含まれる小麦粉のデンプンの働きで、表面だけが熱によって糊状になり、「ダマ」になってしまいます。それを防ぐために火をいったん止め、煮汁をやや冷ましてからルウを入れるのです。

S&Bカレー.com 



なななななんと!!

沸騰させたらアカンかった!!

 

私はずっと、煮込みが足りないのか…?と思っていて、むしろ、熱くしないといけないんじゃないかと、ぐつぐつぐつぐつ、させていたんですよね。



逆の事を、していたんですね。

逆の事をしていたから、毎回、ダマカレーが完成していたのですね…。

逆の事を…!!!

自分の考えることは狭い

今回の記事は、私の間抜けっぷりを披露したくて書いたのではありません。

こういう間違った思い込みのせいで、困りごとが解決しないことって、ダマカレーに限らず、人間関係でもあるよねーって思ったのです。


自分の限られた考えの中で、どうせ自分はこうだ、あの人は絶対にこうだ、あーでもない、こーでもない、とこねくり回したところで、
実際はお門違い、見当違いでね…。

 

だから、「自分の頭の中で考えることなんて狭いんだよな。違っているかもしれないんだよな。」ということを忘れちゃいけないと、思ったのです。

それから、「私って、”自分は正しい”って、傲慢になりがちよね。」という、自分が陥りやすい点も、忘れちゃいけないですね。

 

そうしたら、人の意見にも耳を傾けようっていう気持ちになれますからねえ。



今後は、ダマカレーを食べることはないでしょう! 
しかし、ダマカレーの味を忘れても、今回感じた事は忘れたくないなあ。

でもなー。 私は忘れっぽいからなー。大事なことを思い出すために、あえて、定期的にダマカレーを作る、っていうのもアリかな…。 

「ダマやん!そうだった!狭い考えに固執してないか、自身を振り返らねば!それにしても、ダマは強烈な味だわーくぅ~!!ダマカレーで思い出したわ!ありがとう!」 …なんてねえ。

いや、やっぱダマカレーはやだな…。 カレーはおいしく食べたいよね。だいたい、ダマカレーを敢えて作るとかさ、インド人に失礼だよ。怒られちゃうよ。「カレーに勝手にダマつけんナヨ!ダマつけ、禁止ダヨ!!」ってねえ。

 

 

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