当たり障りのない話しかできない・・・。あなたは、そんな自分に嫌気がさしていませんか?
A子さんは、面白おかしくツッコんでいて、
B子さんは、自分の話をよくして、
C子さんは、控えめだけどポイントを抑えて会話に入ってる。
みんな、会話が途切れることなく、楽しげに話をしている。
それなのに自分ときたら・・・。
面白いこと、言えないし。
話に入ることができないし。
話し掛けられても、咄嗟に言葉が出てこないし。
もちろん自分から発言するなんて無理だし…。
雑談が苦手…。
どうせ変な人だって思われただろうな、つまらない人だと思われただろうな・・・って妄想しては落ち込んだり、どうしてこんなにも自分を出せないんだろう…って、暗くなってばかり。
気さくに、もっと気楽に会話がしたいのに、そうできない自分が本当に嫌い・・・!
理想が高いトンチンカン
わたしもやはり、以前はこのような悩みを持っていました。
あの頃を振り返って思うのは、自分はこうなりたい、こうでありたいっていうすごく高い理想を持っていたんだなってことです。
けど、その理想があまりにも自分のタイプとかけ離れていてね。
わたしは、そんなによく喋る方じゃ方ないし、静かめな人間なんですよ。でも理想の自分像は、テレビで活躍している司会者やお笑い芸人のように・・・口が達者で、言いたいことをズバズバ言える人達だったんです。ドラマでかっこいい長セリフを流暢に話す人だったんです。
おいおい!臍が茶を沸かすぜ!って話ですけど、当時はマジでしたし、何なら今も、テレビとかで流暢に話す方を見ると、羨ましさがむくむくと湧いてきますからねえ。
ええ、どうぞ、言ってやってください。
あらまあ!なんてトンチンカンなの?! 漢字で書くと『頓珍漢』!ウケるね!
えーっと。何の話でしたっけ?!
ああ、そうそう。タイプが全然違う人になりたくてね。
というか、ああいう人達が〇で自分は×。だからああならなきゃいけない気がしててたのかな。 そして、いつまでたってもああなれない自分のことがとても嫌いでした。
なので、当たり障りのない事しか言えない…と悩んでいる方は、ご自身の理想像がどんな人物なのかちょいと考えてみてください。
もしかしたらあなたは。
おしとやかな微笑みが良くお似合いの”堀北真希ちゃんタイプ”なのに、ならなきゃいけないと思っているのは、いつでもハイテンションの元気いっぱい”ファーストサマーウィカさん”なんじゃないですか?
あるいはあなたは。 ”クールな反町隆史さんタイプ”なのに、目指しているのは、24時間しゃべりつづける(ほんとかいな)”明石家さんまさん”なんじゃないですか?
そうだとしたら・・・。そんな自分に気付いたら、さあ、自分に向かって言いましょう!
あらまあ!なんてトンチンカンなの?! 漢字で書くと『頓珍漢』!ウケるね!
「しか」は否定形 「は」は肯定形 だから…
当たり障りのない事しか言えないという悩み。 「しか」っていう言葉に、そんな自分はダメなんだ、っていう考えが見え隠れしています。
「しか」に変わる言葉を使うんです。それが「は」です! するとどうなるかというと・・・。
before:わたし、当たり障りのない事しか言えないんだよね・・・
↓
after :わたし、当たり障りのない事は言えるだよね・・・
上記のビフォーアフターを見比べてみてください!
なんと! 「しか」の後に続く言葉は「言えない」という否定形。
だけど! 「は」の後に続く言葉は「言える」という肯定形!
一文字変えるだけで、ぜーんぜん違う!印象がぜーんぜん違う!「は」にすると、自分を肯定してあげられる!!!! ビフォーアフター違いすぎ!匠の技が光っています!匠ってすごいね!! さあ、みんなで叫びましょう!
せーの!
匠、ブラボーーーー!!!!!
すみません。興奮しすぎました。
そうそう。当たり障りのない事は言えるってことは、最低限のコミュニケーションはとれるってことですよ!
わたしは10代の終わりに引きこもりだった時期があるんですが。その時は最低限のコミュニケーションすらとれなかったです。人に会うのが怖くて外に一歩も出れなくなってしまったので。人と目を合わせることもできなかったんです。言葉を交わすなんて全然無理。
だから、初対面であっても、当たり障りのない事が言えるなら、別に変でもなんでもないじゃん!! 普通じゃん!! って思えてきます。
それに、よほどおしゃべりが好きで、社交的な方でもない限り・・・当たり障りのない事しか言えない相手が居たって、ごく自然な事だと思います。
だって、何でも気楽に話せる相手も、少なからずいるわけですからねえ。
家族や兄弟や友達や恋人相手だったら、嫌われたくない!なんて考えず、思ったことを何でも口にできるんじゃないですか?むしろ、言い過ぎてしまうくらい、何でも言える間柄の人、いるんじゃないですか?
どうしても「ダメなところ・出来ていないところ」に目がいってしまうから、当たり障りのない事しか言えない自分ばかり見て、会話を普通に楽しめている自分の事は気にしていないんです。
思春期の頃、顔に目立つニキビが出来ちゃって、人目が気になってしょうがない事ありましたよね。 あれと似てますよね。
自分が気にしてるから、でかいニキビの事ばっかり考えちゃうけど、自分が気にならない場所のニキビなら気にしない・・・みたいな。
社交的な自分になりたい!という理想を持っているから、そうなれない自分が嫌いで。 自分が嫌っている部分が、人からどう見られているかすごく気になってる。
当たり障りのないことしか言えない自分・・・そんな自分を嫌わないで、「まあ、そういう自分もいるよね」くらいに受け止められるようになればきっと、当たり障りのないことしか言えない自分が、普通な自分、として気にならなくなるんじゃないかなって思います。
いい意味で「こんなもんだよね」と考える
「こんなもんだよね」って、別に卑下しているとか、人生諦めるとか、そういう意味じゃあないですよ。 「今の自分はこんなもんだな」って、いい意味で…というか、そのまま、今の状態を受け入れるんです。
高い理想像を掲げて、ちっともそこにたどり着けなくて苛立ち、焦る自分に、「まあまあ、落ち着きなさいよ。今のこれが、自分なのだよ。」と、地に足をつけさせる言葉かなーと思います。
なので、また当たり障りのないことしか言えなかった…と落ち込んだら、先ほどの頓珍漢な理想を掲げていることも思い出して、
「今の自分てこんなもんだよね。まーた、さんまさんになろうとしてたよ・・・」って、考え直してみてください。きっと少し気持ちが楽になると思います。
そんなことをしていたら、いつものメンバーで食べる職場のランチタイム。いつも輪に入れなくて苦痛だったけど・・・今までより辛くなくなるかもしれません。
話す内容を考えておこう
ただし!本当はもっと仲良くなりたいなって思う相手がいるなら、事前準備が必要かと。 そう、話題を用意しておくことですよ!
落ち込んでばかりいられません。
仲良くなりたいなら、次に会ったときに話す内容を決めて、ストックしておくのです!
Aちゃんは、料理が好きだから、お弁当のレシピ聞いてみよう!とか。今日の夕ご飯、何作りますか?とか。
Bちゃんは、この地域の事良く知ってるから、今度子どもと行ける遊び場を聞いてみようかな、とか。
準備ゼロじゃ頭真っ白で出てこない言葉も、一度考えておくことで、するりと口から出てくるかもしれません! 出てこないかもしれないけど、一回だけうまくいかなくたって諦めません!また次回のために話題のストックを貯めておきましょう!きっとそのストックが、自分を安心させてくれたり、勇気づけてくれるはずです!
今日、楽しかった会話は?
最後に言いたいのは、当たり障りのない事しか言えないという悩みは、言い換えると
「会話をもっと楽しみたい!」という願いを持っているという事ですね。
だったらぜひ。 今日一日を振り返って、「今日の楽しかった会話」のことを思い出してみてください。
今日は、誰とも楽しい会話をしていない・・・と言う時は、昨日のこと、一昨日のこと、一週間前の事でも。
”楽しかった”が難しいなら、”気を遣わなかった会話”でも良いですね。
そちらに目を向ければ、なーんだ、そういう自分もいるんじゃん!って、きっと心があたたかくなると思います!
これまた、ほら。匠!ブラボー!ですね♪