あなたは、明るくて面白くて、誰とでも親しく話せて、コミュニケーション能力が高い…そんな人が身近にいると、「いいなあーあんな風になりたいなあ…」って羨ましくなってしまいませんか?
わたしは、なってしまいます。なってしまうんです。
そうならないように気を付けていても、ふと気づけば、羨ましがっている自分がいてね…。
職場にね、いらっしゃるんです。そういう明るい方がね。
職場でなくても、いるんです。ママ友や、同級生に…。
あちらこちらでいらっしゃるんです。
それを見て、羨ましくなってしまうんですよ。
あなたは・・・どうですか?
「羨ましい」は他人との比較
「羨ましい」の意味を、チャレンジ小学国語辞典で調べてみました。
なぜ、チャレンジ小学国語辞典なのかというと、今、わたしの目の前にあったからです。
息子が小学生のときに使っていた辞書です。使わなくなったので、わたしがもらいました。
目の前に山があれば登るんでしょう?
目の前にねこがいれば撫でますよね?
目の前に豆大福があれば、絶対に食べるじゃん?
それと同じですよ。目の前にあったから、辞書をひいたんです。
【羨ましい】
人が自分よりすぐれているようすなどを見て、自分もそうなりたいと思うようす。
↑こう書かれていました。”ようす” ”すぐれている” など、平仮名で書かれているところが小学生の辞書っぽいですね!
小6の勉強、分からないと息子から質問されてもワケワカメだったわたしにはちょうど良い辞書です。ありがとう。
・・・って、そんなことよりも、意味ですよ!
そうそう、そうなんですよ!羨ましくなるのは、自分より他人が優れていると思っているから・・・。ということは、相手の方が優れている、自分は劣っている、と比較しているってことなんですよね。
実際そうなんです。
自分は、どっちかって言うと暗いし、うじうじしているし、元気良くないし、社交的じゃないし、親しくなるまでに時間がかかるし、面白い事言えないし…って、まず、思ってますよね。
そして、明るくなりたいとか、面白い事言って人を笑わせたいとか、そういう理想があるんですよね。
そんな風に理想を持たなくていいし、自分は自分。人は人!って頭ではわかっているんだけど…。そう思えるときもあるんだけど…。
どうもストレスがたまっているときほど、そう考えられなくなってしまうんですねえ…。
最近もですね、職場にいる社交的で面白いAさんのことを、羨ましく思おう自分がいました。 その時は、寝不足だったり、蒸し暑さだったりで…だいぶ疲労がたまっていましたね。そういう時はほんと要注意です。 「他人羨ましがり病」になってしまいます。要注意です。マスクで予防できればいいんですけども。
しかし、先日ね、その社交的で面白いA子さんと会話をしていたときに、はっとしたことがありました。
はっとしてグー!そんな発見をしました。なのでそれについて書きます。
ゆっくりな会話が心地よい
社交的な、明るくて面白いA子さんと、お昼休みに話をしていた時の事。
その場にいたのは、A子さんの他に、おっとりした口調のB子さん、そしてわたしの3人です。
A子さんは、いつも通り、明るく元気でよくしゃべります。
何かと冗談を言って私たちを笑わせてくれます。 話の中心にいるのはA子さんで、時折口を挟むのがわたしとB子さんって感じです。
そんな状況の中で、A子さんではなくて、B子さんが話し始めたんですね。
そうしたらね、お二人の違いというかギャップというかが…えらい大きくてね。 スピード感っていうんですかね…。
A子さんは新幹線、B子さんは各駅列車みたいなんですよ。
話すスピードだけじゃなくて・・・なんだろうなあ、声の抑揚とか? とにかく全然違うんですね。
そして、
A子さんは楽しい。話が面白い。けど、わたしは、B子さんのおっとりな話し方の方が聞きやすいなあ。
Bさんの会話は聞いていて楽だし、わたし自身が心地が良いわあ。
そう、思ったんです。
A子さんは話が早いので、どんどん先に進んでいってしまうんです。それについていくのに必死になっている自分がいたんでしょうね。
でもB子さんは、ゆっくり話すので、理解するのが苦じゃないし…なんていうか、聞く自分に、余計な力が入っていないんですね。
ああそうか。わたしはこれなんだ。こっちが好きだし、多分、自分もこっちなんだわ。各駅列車なんだわ。そうなんだわ。
と、納得したのでした。
あと、”面白いA子さんのノリについていけない”=つまらない人間 ってどこかで思っていたんだなあーと。
だから、必死でこの速さについていこうとしていたのかもしれないなって思いました。 自分は面白くない。面白くない人はダメ。 ってバツをつけていたから、そうならないように必死だったのでしょうね…。
A子さんの魅力。B子さんの魅力。わたしの魅力。みんなそれぞれあるのに、わたしはA子さんの魅力を、取り込まなくちゃいけない!A子さんが正解!わたしもA子さんみたいにならなきゃ!!
って、必死になってたんだなあー。 でも、わたしはわたしで、A子さんにはなれないんだから、そりゃあ、自分のことをこれで良い!なんて思えないですよねえ。
相手のペースに合わせなくていい。ノリを合わせなくていい。会話についていけなくたっていい!分からないことは分からないでいい!!
新幹線には新幹線の良さがある。が、各駅列車には各駅列車の良さがある!! 景色がゆっくり眺められるのだ!
それでいいんじゃん!!!
って、思ったら、やたらと羨ましかったA子さんに対して、羨ましさがなくなりました。比較をやめたからですね。
そして、わたしがたまーに、周りの方から言われる言葉を思い出しました。
みつきさんの声って癒されます。
さゆさんと話して安心しました。
A子さんと話すと元気になれるけど、癒される…とか、安心感というと違うなぁ。 けど、どっちが優れている、劣っている、とかじゃなくて。ただ、違うというだけ。
多分、わたしがA子さんみたいになろうと必死になればなるほど、癒しとか安心とはかけ離れてしまい・・・自分の個性が殺されてしまうんだろうなあ。それを自らやってたんだわ。いやはや。
わたしは、これでいい。 ゆっくり、自分のペースで会話を楽しめばいいんだ!そうすれば、他人が羨ましくなることもない。
だって、自分のペースを大切にするってことは、自分を否定していないもんね。自分を大切にしているってことだもんね。
相手の調子に合わせようと必死になるのはもう卒業しよう!!
そんな決意を固めた、とある昼休みでした。
あなた自身の心地よさ が大切
これを読んでいるあなたも、もし社交的な人に憧れて、自分もそうなりたい!!なんて誰かを羨ましく感じることが多いなら、
そういう明るさや面白さを自分が得ることで、本当に、あなた自身が、楽に会話ができたり、安心できたり、心地よさを感じられるのかってことを探ってみてください。
ムリして新幹線になっても、きっとじきにバテちゃうよね。エネルギー切れになっちゃうよね。新幹線は早いしカッコいいし、人気者でね。憧れてしまうんだけどね…。
本当は、各駅列車で、のんびりゆったり。それが合っているのかもしれません。そして、それはもうすでに自分がしていることで、それ以上無理することなかったりしてね。
だから、明るくて面白い人が羨ましくなったら、いったん立ち止まってみてください。わたしもそうします。
各駅列車じゃなきゃ、停まらない駅があるし、各駅列車じゃなきゃいけない場所があるんですよね。ゆっくり進むからこそ、見える景色があるんですよね。
社交的かどうか。明るいか、面白いか。元気がいいか。そんなことよりも。
あなたが、過度に緊張しないで、心地よく人と付き合えるかどうか。そのためにどうするか。何ができるかが、人とうまく関われないと悩む方にとって、とても大切なこと、ですよね。