とある日の朝の、息子とわたしの会話です。

参ったよ…。昨日、全然眠れなかったよー。

え!?全然?!一睡も出来なかったの?!

ううん。夜中に起きちゃって、1時間くらい眠れなかったんだ。

1時間?!
それって「全然」って言わなくない?

そう?! 僕の中では『全然』だけど?

えええー!?まじかいな。
解釈は人それぞれ
皆さんは、「全然」っていう言葉はどんな時に使いますか?
わたしは、「全然=ゼロもしくは限りなくゼロに近い」っていう認識でいます。だから、全然眠れないって聞けば、ずっと夜中起きていたんだな、ほぼほぼ眠れなかったんだな、って想像するのですが。
息子にとっての「全然」は、そうじゃなかったんですねえ。
おいおい、まじかよ!と驚き桃の木山椒の木でした。ちなみに、その日は土用丑の日だったこともあってか、山椒なだけに、うなぎがとても食べたくなりました。山椒なだけに。だけにね。
・・・まあ、とにかくですよ。 日本語って難しいですねえ。
言葉の解釈の仕方っていうんですかね、意味の捉え方が、自分と他人とじゃけっこう違いがあるもんだなーって、思ったんです。
他にも・・・
だいぶ
かなり
すごく
相当
いっぱい
とても
すっかり
↑こういうのもそうですね。具体的じゃないから、人それぞれ、持っているイメージが違っていそうです。 そういうことを念頭に置いて会話をすると、コミュニケーションがとりやすくなるかもなーなんて事も思いました。
逆に言うと、自分の解釈が、全国共通だって、それが常識なんだって、思い込んでいると危険ですね。
そこから、あの人とは話が通じないとか、自分の話が誤解されてしまったとか、話がかみ合わなくてワケワカメとか・・・
人間関係にヒビが入っちゃうこともありそうです。
言葉のチョイス、それで合ってる?
他人と自分とでは、言葉の意味の捉え方が違うというだけでなくて、
自分自身の解釈が、これで合ってるのかな?ってことも気にかけた方がいいなあーって思いました。言葉の選び方っていうんですかね。
今回の息子の「全然」の使い方、これはね、いくらなんでも違うと思うんですよ。
たまたまそういう会話になったから、息子に「全然」の意味を辞書で調べてみなよ、と言えたんですが。
わたしはけっこう「絶対に」って言っちゃうんですよ。
今、目があったあの人、絶対、今、わたしの事バカにした!! なんてね。
絶対、なんて言い切れないのにね。
本当は、絶対じゃないのに、『絶対』って言っちゃうと、自分の中でまじで『絶対』になっちゃうんですよね。
絶対って言っちゃうことで、他の可能性もあるかも?っていう考えをしなくなっちゃうんですよね。
だから、絶対は使わないで、
・今、目があったけど、バカにされてる気がしたなあ。
・もしかしたら、今、バカにされた…?
っていう感じで「もしかして」「そんな気がする」って、自分で使う言葉も気を付けていると、「絶対」と決めつけるよりも、自分自身の凹み具合も軽くなると思うんですね。
なので、わたしは、絶対って言葉を使っちゃった後でハッと気づいたときは、
「絶対ってほどでもないか…」とか
「違う、絶対じゃないわ」とか、言い直したりしてます。
言葉をさぼってはいけません
以前、タイトル忘れちゃったんですけど・・・なにかの本に
言葉をさぼってはいけません
って書いてありました。
言葉をさぼる。まさに、今までのわたしです。言葉をさぼりまくりマクリスティでしたね。←古い?
自分が発する言葉に責任を持たないといけないですね。
他人と自分とでは解釈が違うってことを念頭において、そのうえで、できるだけ相手に伝わるように心がけること。
できるだけ、自分が無駄に落ち込まないように、考えながら言葉を選ぶこと。
これが大切なんだなあって、息子との会話を通して感じた朝でした。