誰かから言われた一言に「カチーン!」ときて、ムカムカ、モヤモヤがしばらく続く時ってありませんか? その時は何も言えなくて、後になってから「ああ言えばよかった!こうしたら良かった!」なんて後悔して、そうできない自分自身にもまたイラッとしたり…。 こんなとき、あなたはどうやって気持ちを落ち着かせていますか? わたしは今まで、時が過ぎて忘れていくのを待つだけ…だったんですけどね。
後輩の一言にカチンときて…
先日、職場の後輩から頼まれて、仕事を手伝ったときのこと。これまでも手伝いをした事があって勝手が分かっていたつもりだったのですが。
手伝いを終えた後に、後輩から「今、そのやり方ではやっていないんですよね…」というようなことを言われたんですね。いつの間にやら、やり方が変わっていたらしいのです。
げっ!わたし、余計な事しちゃった?!と、すぐに「ごめんね。知らなくて…」と言って謝りました。
たったこれだけのこと。それだけのこと、ではあるんですが・・・。
なーんか、後輩の発言が引っかかる。なーんか、カチンときたわ。後輩の言い方。なにあれ。
で、その日はずっとムカムカしていたんですよね。家に帰ってからもずっとムカムカ・・・モヤモヤ・・・なんとも言えないいやーな気分になっていました。
夜になっても気分が悪い。なんなん、あの後輩!と腹が立っています。 でも、やや冷静なもう一人の自分がこう言っています。『もしかしたら、よくある勘違い、誤解・・・かもよ?』って。
今までもそうやって誤解してたり、勝手に解釈して怒ったり悲しくなったりしてきた事がありましたから。
そこで、わたしは今日の出来事を冷静に振り返るために、後輩の手伝いをするまでの流れ、後輩が言った言葉。自分の気持ち・・・をノートに書き出すことにしました。
書き出しているうちに、ハッとしました。あのとき「責められた」と感じたことに気が付いたんですよね。後輩から言われたのは「そのやり方で今はやっていない」という事だったのに、それを「ちょっとーー!美月さん、余計な事しないでくださいよ!」に変換していたんですよ。「何やってんすか!迷惑なんすけど!」みたいな。
後輩はそんなことは一言も言っていないのに!
ずっと、「なんだ、あの言い方は!」とムカムカしていたのですが、ノートに書きながら責められたように感じた、という自分の気持ちに気付いたら、『これ、後輩は別に悪くないよなあ・・・』と気持ちが落ち着いてきました。
やっぱりか!やっぱりだったよ!後輩の言い方じゃなくて、わたしの解釈の問題かい!!
後輩から責められた、と感じた他にも、ダメ出しされた=仕事ができない人=頼りにならない人=ダメなやつ・・・というように、どんどん自分で悪い方へと解釈を広げていっていることにも気付き・・・
結局、わたしが『見栄っぱりなんじゃん?』という結論になりました。見栄っぱりな”見栄はり子”だから、できないヤツって思われて腹が立ったんだ・・・。
嫌なことを言われた!!と被害者ぶってたけどさ・・・違うなあ。ごめん、後輩。
そうしてムカムカ、もやもやしていた感情がなくなりました。
気分はまさにこれ↓
今のわたしならきっと、あのスッキリメンバーに紛れてこのポーズをとっていても、テレビを見ている誰しもが、違和感がないはず。レギュラーの誰かだろうと思ってくれるはず。そのくらいスッキリポーズがばっちり決まっているはず。
敵か味方かで見てしまう癖
スッキリしたところで、勝手に悪者にしてしまった後輩にごめんという気持ちで、後輩の良いところをノートに書き出してみました。
正直、最近はその後輩の仕事ぶりとか態度に「ん?」と思うことがたまにあって、そもそもよく思っていないふしがありました。
わたしは、敵か味方か・・・という見方をしてしまうことが多いんだった!ということもそこで思い出しました。 もともと不満があったから、すでに後輩を“敵”と見てしまっていて、だからちょっと違うよって言われただけで「攻撃された!」って過剰に反応しちゃったところもあるかも。後輩の良いところを書いていたら、さらに気持ちが穏やかになりました。
ノートを書いて今日の出来事を振り返る前は、まるで便秘になったみたいに、お腹が気持ち悪くて、ずっと不快感があったんですけど、書き終わったらお腹の不快感が消えて、便秘が解消したようです!
はい、もう一度~!
今なら、加藤浩次さんとチェンジして、わたしがカメラの真ん中でスッキリポーズを取っていても、誰も違和感ないでしょうね。加藤浩次さんだと思われるでしょうね。ばっちりはまってますね。
で、翌朝。
後輩と顔を合わせたときに、わだかまりなく普通に挨拶ができました。世間話をしたりしながら、笑顔で会話ができました。もし便秘が続いていたら、多分こんな風に笑って会話するなんて無理だったと思うんです。
ここに書いたように↓
わたしは、嫌い!って思った人にはあからさまに態度に出してしまうところがあるから。きっとそっけない態度を取っていただろうなあ。良かったーー!!
かつてのわたしは、誰かに何かを言われてカチンときても、その後自分の気持ちと向き合う事をしていませんでした。なので、思い出してはムカムカして・・・という状態がしばらく続くけど、そのまま放っておくと時間とともに少しずつ忘れていって、どうでもよくなる・・・という繰り返しでした。
そうして自分の感情とか考えていることと向き合わないで野放しにしているうちに、「責められた」「相手は敵」「バカにされた」といった思考回路が強化されていったような気がします。
対処法があると心強い
今回は、カチン!ときてしばらくムカムカが続いていた時に、「ノートに書いて振り返ろう」って思っいました。そうすれば、冷静になれるし、曲がった解釈をしていたらそれに気付けること、今はまだ「モヤモヤ」としか表現ができない感情をもっと細かく自分自身で理解できることが、経験上分かっていたからです。
こんなときにどうしたら良いのかを知っているって、心強いですね。今後、似たようなことが起こっても、「とりあえずこれをしてみよう」ってある程度落ち着いていられるし。自分自身に心強いだなんて、初めて感じましたよ。
対処法は一つだけじゃなくて、ふたつ、みっつ、よっつ・・・と沢山ある方がより良いですね。便秘だって、運動、食事、マッサージ・・・色々な解消法を知っていた方が、これがダメならこっち・・・といくつも試せて、長引かせずに済みますもんね!
皆さんも、カチンときたり、はたまたガーーンと落ち込んだときは、そのまま放置せずに、起こった出来事や感じた事をありのまま書き出してみてはいかがでしょう。もしかしたら、相手の言葉を、自己流に曲げて解釈していることに気付くことがあるかもしれません。 見えなかったことが見えてくるんじゃないかなって思います。
こちらのセミナーでも、ムカムカ、モヤモヤして悩んだり困ったりしたときに、何ができるのか、どんな事をしたら良いのかといった”対処法”を見つけることができますので、一人でやるのが難しいなと感じたら、一緒に探していきましょう。
そうしてカメラの真ん中で、スッキリポーズをしましょうね♪
(・・・それはお断りですって?!)