棘のある言い方にカチンときたり、凹んだ時は…

久しぶりに職場でカチン!と来ました。

この4月からパートタイマーから正社員へと昇格した山崎さん。(仮名)
この職場にきてからはまだ3年くらいですが、業界での経験で言えば誰よりも経験年数が長いべテランさんです。

パートで働いていた時は遠慮していた事が沢山あったのでしょう。
正社員になってからは、会議でもバンバン発言をするようになり、これはおかしい、ここは変えた方がいい…などと、意見を積極的に出すようになりました。

何しろ、ここにいるメンバーの誰よりも経験豊富ですからね。前職ではこうやっていた、こうした方がいい…そんな話を聞くと、なるほど~と感心したり、ごもっとも!と思うことが沢山あります。

もともとはっきり物を言う人なので、発言が積極的であってもさほど驚きはしませんが、「お、おお…そこまで言うかね…」と思う事もあり。ちょっとたじたじ。

山崎さん、すごいね…と、陰で言う人もちらほら。
でも私は、社員が意見を出し合うことは、会社をより良くしていくためには必要だと思うし、言える環境だということも、良い事だなと思っていました。

 

しかーし! 数日前、社内会議の後でわかりました。

今まで、山崎さんの積極的な発言に対して「まあ、そういう人だよね。」くらいで構えていられたのは、私に直接被害が及ばなかったからだ、ということに!! 高みの見物をしていたのだということに!!

 

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私に向かって放たれた言葉に

数日前の会議にて。
私が担当していることに対して、山崎さんがモノ申しました。

山崎さん
山崎さん

どうしてそんなやり方をしているんですか?
私が前にいた職場ではこういうやり方でやっていたんですけど。

山崎さんの話し方は、堂々としています。なので思わず、「じゃあ、そうします!!」と、速攻で返事をしてしまいそうな押しの強さがあります。山崎さんが正しい、と思ってしまいそうな勢いがあるのです。

しかし一方で、私はカチン!と来ていました。
なんか、言い方が気に障る。なんだかわからないけど…なんか、腹立つ!!なんだ、あいつは!!

振り返り、気づき、改善

家に帰ってからも、山崎め!生意気なんだよ、ムカムカ! と、不機嫌になっていました。そこで、先程の会議の出来事を振り返りました。

私はいったい、何に腹を立てているのだろう、と。

そうして気付いたことが2つ。

自分を丸ごと否定されたような気がする

私はあの時、山崎さんに自分自身を丸ごと否定されたような感じがしたのです。

私が担当している、その内容について意見を言っただけなのに、私は「あなたがダメなのだ」と言われているような感じがしちゃったのですよ。

「ここをこうした方が良い」 が、
 ↓
「それができない、あなたがダメ」 に変換されていたのです!!

自分を否定されたように感じるのは、今に始まったことではなく。そうだなあ、昔の方がもっと頻度が多かったなア。

これはそもそもにして、自分で自分をダメだと思っているからです。改善していくには、自分に自信を持てるように、行動してやっていくしかないんだよね~…っていうのは頭ではもう分かっていることだからやっぱり行動していかなきゃね。

あと、山崎さんは経験数は長いとはいえ、私よりも年下だし、後輩です。
年下に何であんな言い方されなきゃあかんねん!バカにすなよ!! と思ったのもありました。バカにされた!!ってカチンとくるのも、昔からあるよね~…。見栄っ張り…。

なんだいなんだい、ついこの間、三谷さんの本を読んで見栄っ張りが後ろに隠れたんじゃなかったのかい!

【お勧めの本】見栄っ張りが後ろに引っ込む
今、NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にはまっています。その流れで、三谷幸喜さんの過去の作品も観たくなり、2014年の大河ドラマ「新選組!」や映画もDVDで観ました。夜更かししながら、観ました。何やってんだ、私は!と思いながらも、観ました...

そう、こういう癖は、本を読んで「そうね、そうね。」と思っただけじゃあ変わらないですね。自分と向き合って、取り組んでいかないとね。

敵か味方か で判断してる

自分を丸ごと否定された!と、私がひん曲がった捉え方をしたところから、山崎さんは私の”敵”になってしまいました。

敵か味方か、という極端なジャッジをするのも、私の昔からのクセです。いったん敵になったら嫌いがどんどん加速していって、もう修復不可能…というのが今までのパターン。


でも違うんだよ。山崎さんは、会議で意見を述べただけ。敵ではないのだ。
山崎さんは、職場の同僚であり、仲間なのだよ…と考え直すとムカムカが落ち着いてきました。よかった、このまま大嫌い!に進んでいくのを防げたぞ。


そうしてハッとしたのが、「山崎さんも、周りの人を敵か味方かで見ているんじゃないの!?」ということです。

山崎さんの発言は、いつもごもっとも…!と思いながらも何か引っかかるものを感じていたけど、その理由が分かりました。
言い方に棘があって、なんだか攻撃的な話し方なのです。


山崎さん
山崎さん

どうしてこんなやり方をしているんですか?
前の職場ではこうしていましたケド。

 

山崎さんがよく言うセリフ。トゲトゲしいんだよな~。そう、棘があるんですよ。そもそも。
そして、こういう事を言っている時は目が針のように鋭く、とがっていてキツイ…。


私自身、捻じ曲がった捉え方をしていたけれど、私だけじゃなくて相手もまた…。
山崎さんも山崎さんで、○か×かでジャッジする極端さがあったり、経験豊富なプライドから人を見下すところがあったり、過去を美化していたり…。 

お互いに、あるんだ、ということを発見できたのが良かったです。

 

これからどうする?

山崎さんはこれからも、

山崎さん
山崎さん

どうしてこんなやり方をしているんですか?
前の職場ではこうしていましたケド。

って、言うんだろうなあ。

そこで、「なにおー!生意気なやつめ!!」って、張り合おうとしないようにしよう。

山崎さんが、私や他の職員さんを”敵” とみなしているかどうかは分からないし、考えても仕方がないから考えない。これは山崎さん自身の問題なんだ。

とにかく私にとっては、彼女は”敵”ではないのだ。たとえ相手が攻撃的であったとしても! 私にとって、敵ではない。敵か味方か、で見るのはやめるのだ。一緒に働いている仲間なのだから。

前の職場の方が素晴らしい、という発言に張り合おうとしなければ、私はカチンとくることも、自分を丸ごと否定されたと凹むこともないし。

そしてこれからは、「半分聞いて、半分聞き流す」を意識しよう。

ビシッとバシッと、はっきりと物を言い、説得力もあるから、「ごもっとも!」と思ってしまうけど、彼女の前職のやり方がすべて正しいわけではなく、ここにはここのやり方があるんだし。他の人もまた違う意見があるんだし。

聞き流してもいいんだ…!!

「ほおほお、なるほど~。そういう意見もありますね。ほおほお、検討しましょう。ほおほお。」…って感じで聞けばいいじゃん!
で、後ほど冷静なときに、その意見について吟味すれば良いんだ。

そうしたら自分に余裕が持てるし、相手としっかり線引きができていいね♪
そうだ、これからは・・・

ほおほおレディに、あたい、なる!!

海賊王にオレはなる!っぽく言ってみた。

・・・ということで、皆さんも、棘のある言い方をされてカチンときたり、凹んだり…というときは、ほおほおレディの極意~張り合わないで聞き流せ~ を試してみてはいかがでしょうか。

 

それから、いったん嫌いになるともう無理!という方は、最初の段階のモヤモヤやイライラを放置しないで早めにそれについて振り返ることをおすすめします。自分の考え方のクセ、そして、相手の考え方のクセにも気付けるかも?

一人では難しい方は、陽だまり教室へお越しくださいね、ほーほー。

 

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