皆さん。いきなりですけど、言わせてください。
不安だったわあーーー。すっごい不安だったわあーーー。
はい、言わせていただきました。ありがとうございます。
いきなり何なんだ!と思われたかもしれませんね。どうもすみませんえん。どうしても、つぶやきたくなってしまったのです。「不安だったわーー」と。その理由を今から書きますね。
それでは、どうぞ聞いてください。美月さゆで「不安な女」(←演歌歌手の紹介風に読んで)
家は自分の一部みたいなもんです
皆さんは「家」に住んでいますか? わたしははっきり言って「家」に住んでいます。これまでも住んできました。生まれたときから家に住んでいたみたいです。幼い頃の写真を見れば、家に住んでいることがわかります。そんなわたしは今は、「借家」という家に住んでいます。
家って、もはや自分の一部って言っちゃってもいいくらいの存在感です。自分の髪の毛の代わりに、家が頭から生えていても、そんな違和感ないんじゃないですかね。「んなわけあるか!」って思ってるそこのあなた。実際にそうなってみたら「あれ?意外といけるね。違和感ないね。っつーか、おしゃれだね。髪の毛のうすさも心配しなくていいし。増毛の薬、いらないね!いいねいいね!」って言うかもしれませんよ?
まあ、そんな感じで、家があって当たり前っていう意識になってしまっていて、これからもずっと変わらないような気になっているんですが。
本当はそうじゃあないですね。平家物語にありますように「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」なんですよね…。
ちなみに今、知的ぶってしまいました。フチなしメガネをかけたインテリ風を装ってしまいました。
平家物語にありますようにっていかにも知ってますけど?な雰囲気を醸し出してますけど、実際には今ググったところです。平家物語が何かもすっかり忘れていました。要するに、平家の物語ってことですか?
・・・すみません、諸行無常っていう四文字を使いたかっただけなのに、こんなに引っ張ってしまいました。
そうそう。だから家もね、諸行無常なのですね・・・。
2か月前ほど前でしょうかね。ご近所さんと話しをしているときに言われました。
美月さん家の周辺、全部取り壊して、住宅地にするみたいよ!
えええええええ?!?!?!
家の周辺が取り壊される
今住んでいる家は、周辺がとても良い環境でしてね。お隣にはビニールハウスがいくつか建っているだけで住宅と隣接していないのです。なので、人がほぼ通らず、とても静かだし、日当たりも良くて、レースカーテンすら開けて、外から家の中が丸見え状態にしていてもまったく気にならないような環境でした。
ところがどっこい。
来年の春には、このビニールハウスをすべて取り壊して、住宅地にして売りに出すことが決まっているというのです!!
この話を聞いた時、もんのすんごい不安に襲われました。そしてものすんごい憂鬱になりました。いったい、この家の周りはどんな風になってしまうんだろうか・・・と。
ベートーベンの「運命」がぴったりな、そんな気分です。ダダダダーーーーーン・・・。怖いし不安だよおーーー!
悪い妄想ばかりが膨らむ
不安でいっぱいの日々がしばらく続きました。考えるのは、どんな風に変わってしまうんだろう、ということばかり。
周辺は、今までとは打って変わって賑やかに。隣にはどどーんと10階建てくらいの大きな家が建っています。騒がしい声があちこちから聞こえ、カーテンは人の目が気になって閉めっぱなし、日当たりは最悪・・・。
そんな妄想ばかりしてしまいます。
もうこの家には住めなくなるかもしれない、と賃貸住宅の検索をしだしたりもして。けれども、今と同じような、戸建てでネコが飼える賃貸っていうのはなかなか数が少なくて、家賃も高かったりで、良い物件が見つからない。あっても、ベリーお高い。はああああーーーーー。
母からは「いいじゃない。持ち家じゃないんだから。あなたそこで一生暮らすわけじゃないでしょう?」と言われて、「確かに!わたしにはこれから彼氏ができて、将来はゴニョゴニョゴニョ・・・なんて思い始め、少し不安が薄れました。
それにしても、ちっとも工事は始まりません。いつも通りの日常が続いていたので、「もしかして、あの話は嘘なんじゃないか」とすら思えてきました。これからもずっと、この家の隣にはビニールハウスなんだわ、きっと。めでたしめでたし。あっはっはっはっは。
不安は徐々に消えていきました。
ところがどっこい。 二週間ほど前でしょうかね。それは突然やってきました。グイイイイイーーーン ガガガガガガーーーという騒音とともに。ビニールハウスの解体作業が始まったのです。
わたしはまた、もんのすんごい憂鬱になりました。ああ、きてしまったか・・・。やはり、あの話は本当だったんだ・・・。ああ、もう、わたしの人生はおしまいだ・・・。
またしても、「運命」がぴったりの心境になりました。めっちゃ住みにくい状況ばかりを妄想しています。
いやいや、大丈夫。もしかしたら、今と大して変わらない環境かもしれないし。建ってみなきゃわからないじゃん!今から心配してどうする!!
と、自分で自分をなだめてみても、結局、悪い妄想は止められません。そうこうしているうちに、ビニールハウスがすっかり取り壊されました。すると、家の周りには何もなくなり、遠くの方に道路と家々が小さく見えます!! 殺風景! 殺風景すぎる!! っつーか、なんだよこれ!!外から丸見えじゃねーか!!! うわあああああーーーーーーん!!! やだよおおおおおおーーーーーーー!!!
心細さ満点です。寂しくて不安で、どうにもこうにも憂鬱です。運命の『ダダダダーーン』のところだけ、100回再生しても足りないくらいの心境。不安マックス!
人間て慣れる生き物なんだね
ところが、です。人間は慣れる生き物なんだなあとしみじみ感じますよね。
がらんどうな周辺の景色に、なんとなんと!! 慣れてきたんですよ。
あれだけ不安だったのに、あれだけ寂しくて心細かったのに、あれだけ憂鬱だったのに。
ビニールハウスが取り壊されて3日後くらいには、気持ちが落ち着いてきました。そして今、まだ家の建築は始まっておらず、がらんどうなままなのですが、「まあ・・・なるようにしかならんね」と思っている自分がいます。家が建って日当たりが悪くなったとしても、まあ、仕方ないかあ~。このがらんどうな状態よりはマシかも・・・と思っています。引っ越したい、とは今は思っていません。慣れたから。慣れちゃったから。すごいね、慣れって。
そういうわけで、不安というものは「分からない、先が読めない」という状態のときがもっとも強くなるんだな、ということが今回よくわかりました。
不安がマックスになったのは、ご近所さんから家の周りが住宅地になると聞いた時。そして、実際に取り壊しが始まったとき、でした。
分からないから不安になるんだ、実際になってしまえば、不安は消える・・・。そして、環境が変わっても、それには慣れていく、ということも分かりました。
これから実際にトンカントンカン始まって家が建ち始めたときは、また不安がむくむくと湧いてくるかもしれないけれど、それも一時のことだろうと、そう考えることにします。
そして、実際に家が立ち並んで、本当に住みにくくて我慢できないなら、引っ越しを考えたら良いんだよね!
不安でいっぱいだったとき、なんだかとても心細かったんですけどそれは、「自分一人じゃ対処できない」って思っていたからのような気がするんです。
でも待って。落ち着いて考えてみて。わたし、本当に困ったときに自分で対処できないのかい??って考えたら、いいえ!わたしにだって、できる!実際、この家に引っ越してきたじゃあないか!わたしは、できるわよ! って、もう一人の自分が言いました。不安の強さってどうやら、自信のあるなしにも関わってくるようですね・・・。
不安はずっと続かない
今回は、家の周りの環境が変わることによってとんでもなく不安になったわけですが、これはどんな事にも共通しているんでしょうね。
初めてのこと、分からないことは、経験がないので自信もなく、とかく不安になるんです。でも実際にそうなってしまえば不安は消える。妄想が止まるから。
そう自分でわかっていれば、不安でいっぱいになっても、『今はとっても不安だけど、永遠に続くわけじゃない』って思えます。今だけの不安だよって冷静に考えられる自分がいたら、不安にすっかり飲み込まれずに済みそうです。
不安だ、不安だ・・・!!ってそればかりだと、悪い妄想がとめどなく繰り返されてしまいますからね。 不安でいっぱいなときは、これがずっと続くような気がしてしまうけれども、そうではないし、そもそも、先が見えないのだから不安になって当然なので、不安になっている事や、不安な自分をダメだとバツをつけないことも大切だなって思います。
今まで慣れ親しんだ環境が変わるって、そりゃあー不安だわい!!!当然だわい!!!嫌だわい!
自分に、わいわい言ってあげたら不安が少し小さくなります。そして、本当に自分ではどうすることもできないのかな・・・?と冷静に考えてみたら、案外できるんじゃね??って、また少し安心するかもしれません。そう思えなかったら、その時は人に相談する、人に頼る。それも大切ですね。
ということで、春にどんな風に変化しているのか・・・またこちらでご報告したいと思います。