あんな人だったなんて…!と距離を置いたけど

昨年、職場の同僚 AさんとBさんの関係が非常に険悪だった時期がありました。我が職場はチームプレー必須なので、険悪になると職場全体の雰囲気も悪くなるし、他の人たちも仕事がやりづらくなってしまいます。

Aさんは、いわゆる白黒思考で、はっきりした性格だなと前から思っていました。
嫌いになったらとことん嫌い!顔も見たくない! …ってなってしまうタイプで、Bさんに向かって「あなたの顔も見たくないし、声を聞くのも嫌だ」と直接言ったそうですよ…怖い。 
もちろん、嫌いだと思っていることは、態度にもばっちり出ています。

険悪さが絶頂だった頃、Aさんは、Bさんにだけでなく、他の人にも…私に対しても、不機嫌さをもろに出していました。

相手が年上だろうと先輩だろうとおかまいなし。 私も、バカにされているような気がして、腹が立っていました。 でも、元来のおどおどびくびくな自分も顔を出して、今日のAさんのご機嫌はどんな…?と、遠くから気にしていたり…。

 

今までも、白黒はっきりしてるなーと、ちょいちょい感じる事はあったものの、ここまでひどい態度を他人にしたことはなかったので、「Aさんて、めっちゃヤバい人じゃん!」と、思いっきり引いてしまいました。 
私の中で、”要注意人物ランキング”の上位に一気に食い込みました。

 

でもその後、上司の介入もあったりして、Aさんもだんだん気持ちが落ち着いてきたのか、徐々に態度が軟化していきました。 Bさんにもひどいことを言ったと謝罪したようです。
周囲への態度も、普通に戻りました。

 

が、しかし。 
私は、Aさんの態度が元通りになって、笑顔を見せるようになってからも、「この人は要注意人物!」という見方を変えませんでした。 

 

何かのきっかけで、また、ああなるんだからね。まじ、気をつけなきゃアカンぜよ!  これからは必要最低限の会話にとどめておかないとアカンぜよ! 

…と、スケバン刑事になりきって・・・いたわけではありませんが、
ぜよ、ぜよ、とつぶやきながら、できるだけ距離を置こうとしていました。

 

そんなある日、別の同僚、Cさんが私に言いました。

Aさん、元に戻ったね~。

みつき
わたし

ほんとに、良かったねー。
でも、Aさんがあんな人だと思わなかったな~。

するとCさんは言いました。

いやいや。元に戻った状態が、本来のAさんなんだよ。
不機嫌だったのは、Bさんとのいざこざがよっぽだった、っていうことだろうねー。

 

 

えーーーっ!?!?!

 

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祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり

私は、不機嫌マックスで態度が悪いAさんを見て、”本来のAさんはこれなんだ” と思ったのですが、Cさんは違いました。

 

そうならざるを得ないくらいの出来事が起こったので、一時的に、態度が悪くなってしまった。
本来のAさんではない状態になってしまった。

そう解釈していたのです。

 

びっくりしましたねー。そんな見方ができるなんて!!Cさん、すごいなあ!!

 

私はこれまでも、他人の悪い部分を知った時に「この人って、こういう人なんだ。」って、悪い部分がその人の本当なんだ…って決めつけて、だからダメなんだと否定していたなあと気付きました。

もちろん、自分自身のことも、決めつけて、責めて…。

これだって、白黒思考じゃん…! 
Aさんのことをとやかく言えやしないYO!

そして、Cさんのおかげで、Aさんへの偏見をゆるめることができましたYO!

あの人は、こういう人。ああいう人。
マイナスイメージを持って、そういう人だと決めつけてしまったら、良いところを見逃したり、認めたくない気持ちも出てきます。

誰にだって、良いところも、悪いところも、どっちもあるし、その時はそうでも、この先もずっとそう、なんてことはないんだよなあー。 自分含め、そうなんだよなー。

世の中がどんどん変わっていくように、人の考えや気持ちも、状態も、どんどん変わっていくんだからねえ。決めつけたらいけないですね。 

 

・・・と反省していたら、「諸行無常」の四文字が頭に浮かびましたので、おでこに書いておこうかな・・・。正月らしく。(どんな正月やの)

 

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