先日、わたしが外出している最中に、大家さんがうちにリンゴを届けてくださいました。
息子が家にいる時で、帰宅すると『大家さんが持ってきてくれたよ』と。見ると美味しそうな色をしたリンゴちゃんがたくさん!
この辺じゃあリンゴはまだ採れないはず…。
何?青森県のりんご?もしかしてもしかして♡
リンゴは嬉しい。嬉しいけれども、やや緊張もしていました。
なぜって、頂き物をしたら、必ずやセットになっている”アレ”をしなきゃいけないから。
アレっていうのは・・・そう、”お礼”です。
リンゴを頂いた時にわたしが家にいればよかったけどね・・・居ない時だからさ・・・やっぱ、ご自宅まで行って、「ありがとうございます」ってお礼しなきゃだよね・・・。
それ、苦手ざます。
苦手なんざます。
人の家のチャイムを押す・・・こればかりは慣れません。まあ、慣れるほど誰かのお家のチャイムを鳴らすこともないんですけども。
家に行くっていうことが、苦手です。今、寝てたりしないよね・・・?電話中じゃないよね・・・?めっちゃ忙しかったり、しないよね・・・? そんな不安があれこれよぎります。
っつーか、めんどくさいんです。
・・・ああ!言ってしまった!リンゴを頂いておいて、お礼に行くのが面倒くさいだなんて・・・言ってしまった!! そんなこと思っていいの?! だめでしょ? え、ダメなの? ダメじゃないでしょ? いいでしょ? 今でしょ? それは修先生でしょ?!
一人、頭の中でブツクサ言いながらも、わたしは決意しました。行くぞ!!!と。
「われ、行って参る」と、お侍さんのようにキリリっとした顔つきで、玄関を出ました。
(`・ω・´)キリリッ
つっても、お隣さんですからね。10歩も歩けばもうお家ですよ。あっという間です。
緊張しながら、チャイムを慣らしました。この、待っている時間が苦手。
お相手が迷惑そうな顔をするんじゃないかと。どんな顔で出てくるんだろうと、それが不安。ああ、不安。
今、わたしには無理な仕事ワンツースリーが判明しました。知りたい方は特にいないでしょうが、発表します。
- 飛び込み営業
- 配送業
- NHK受信料の支払い催促する人
チャイム慣らす仕事はダメ。NGです。共演NG。マネージャーに伝えておかなくっちゃ!(誰やねん)
ということで、緊張しながら、玄関のドアが開くのを待ちました。
お隣のおじさんは良い人です。よく野菜や果物をお裾分けしてくださいます。緊張する相手じゃないのにさ、ダメなんだよなあ…。
おじさんが出てきました。いつも通り、にこやかです。ああ良かった、ホッとする・・・!
わたしは、おじさんに言いました。
りんご、ご馳走さまです!いつもありがとうございます。
え?!りんご?
あら?りんご、くださいませんでした?
いや、持って行ってないけど?
あれええー?おかしいなあ…
なんだい、リンゴ喰いたきゃ、そのうち持って行ってやるよ!はっはっは
ひええーー!そんなつもりじゃないんですう。すみません、誰かと勘違いしちゃって・・・すみませんでしたあ!!
どーなってんねん!!
リンゴ誰やねん!
わたしの緊張、ムダやねん!!!
慌てて家に戻り、息子にキレ気味で文句を言いました。
『ちょっとおおー!リンゴ、隣のおじさんじゃないってよ!!誰からもらったのさ?!』
すると息子。
『え?隣のおじさん?? ぼく、“大家さん”って言ったじゃん。リンゴ、大家さんが持ってきてくれたんだよ。何してんの!』
ハテナ?
ハテナ?
ハテナ?
ハテナ?
息子よ、キレてごめん。どうやらわたしの脳内で、大家さんが、隣のおじさん に変換されてしまったようです。いつの間にか。大家さん→お隣さん へ。
なんで?まじ、勘弁してくださいよ。なんでですか?なんで、そんな勝手な変換をしちゃうんですか?ねえ、わたしの脳みそ。何してんのさ?
何度、なんで??と聞いても、わたしの脳みそは答えを言ってくれません。
悲しいな
わたしの脳みそ
どうしたの
脳みそが答えてくれないので、混乱を5・7・5で表現してみましたがいかがでしょうか。
そういうわけで、”人の家のチャイムを押す”という苦手な行動を1日に2回もすることになりました。
トホホな気分でしたが、正直言いますと、「まあ良い。おっちょこちょい事件簿のネタができたし」とほくそ笑む自分もいました。
転んでも
ただでは起きぬ
美月さゆ
おや、もう一句できましたね! おあとが宜しいようで。
・人の話はちゃんと聞け
・人の家のチャイムを押す仕事はNG
・おっちょこちょい事件簿のネタには多分今後も困らない