コミュニケーション能力が高くて、ほどほどの距離感で誰とでも会話を上手に続けられて、愚痴っぽくなくて、さばさばしていて、仕事もできて気が利いて、働き者で、でも、謙虚さも持ち合わせていて、人を立てるのが上手で・・・。
文句のつけどころのない、素晴らしい人が職場にいます。
素晴らしい。
素晴らしい。
素晴らしい・・・!!!
そう思い続けて、2年が経過。
・・・した辺りから。雲行きが怪しくなってきました。
たまーに、あれ・・・?私、無視されてる???? と思うことが、出てきたんですよね。話しかけても、聞こえないふりしてすーっとどっか行っちゃう、みたいなことが。
何かしたっけなあ…気のせいかなあ…???
いや、でも、やっぱり、あの態度は・・・。
更年期じゃない??なんて、ある同僚は言っていました。そう、同僚もまた、私と同じように感じていたのでした。
そのくらい、思い当る節がないんですね。
ただ、その彼女はパートさんで後輩で、私や同僚は一応、指導する立場です。素晴らしすぎて指導なんて必要ない人だったけど、でもやっぱり、私たちのしていることや、もしかして会社に対してとか、何か不満があったのかな・・・うむむ。
体調が悪いだけなのか、はたまた・・・。謎・・・。
モヤモヤしながら過ぎていく日々。やっぱり気持ちは良くないものですねえ。だけどまあ、態度が常に悪いかというとそうでもなく、仕事と全然関係ない話題で話しかけてくることもあるし・・・なんだかよく分からない。 ただ、機嫌が悪いときが、すごく分かりやすくなって、顕著に態度にも出るようになった、という感じです。
同僚はさらに、こうも言いました。
入社2年目を過ぎた頃から、本性が出てくるよね。
た、た、たしかに・・・! いや、自分も人のこと言えないかもしれないけど。
あの人もこの人も、ほら、2年経ったあたりから、こうなってああなって・・・!!
過去にトラブルを起こして辞めていった方々も、2年目過ぎたあたりから、やばさが際立っていったという・・・。確かに思い起こせばそうかもしれません。
いや~、名言出ました。
(どうですか?これを読んでいるあなたの身の回りでは・・・??)
さて。
そんなこんなで、半年くらい経ったでしょうかね。最近は、またその彼女、態度が良くなりましてね。あの不機嫌さが出てこなくなったんですよ。以前の素晴らしい彼女に戻っているのです。
あの態度はいったい、なんだったんだ・・・
やっぱり更年期か・・・
いや、でも、どの人に対してもああいう風に無視していたようにも見えないし・・・
うーーーむ。
謎は謎のまま。当人に聞いてみなけりゃ分かりませんから、知る由もありません。
でも私は今回のことで、ひとつ勉強になりました。なるほどそうね、そうだよね、って実感を伴って納得できたんです。
それはこんなこと・・・↓
あれだけ素晴らしく見えていた彼女にも、欠点というか・・・無視をしたり、不機嫌な態度をとる時があるんだなあ。
だったら、私なんて当然。ダメなところがあって当たり前だよね。
だから、自分はダメ、あの人はダメ、とダメダメ言ってるのは、ナンセンス。どんな人にだって、ダメなところがあって当たり前なんだから。
完璧な人なんて、いないってこと!
だけれどその一方で、良いところも沢山あるんだよね。
あの人がそうであるように。私もまた、そうなんだよね。良いところ、悪いところ、誰にでもある。いいとか悪いとかじゃなくて、それが人間、ってこと!
話しかけても聞こえないふり・・・。あからさまな不機嫌な態度。
なんだあいつ!!!と腹を立てたこともありましたし、傷つきもしました。
だけどなんだか。
あんな素晴らしい人にも、そんな一面があったんだって、ちょっぴりホッと・・・安心したのも事実なのでした。