日が短くなってきました。夕方4時半を過ぎればもう暗い…。
我が家には1匹のハチワレねこちゃんがおりまして、平日の日中は毎日お留守番をしています。私も息子も帰宅するのはだいたい17時過ぎ。
帰宅して真っ暗な部屋に入ると・・・いえ、部屋に入る前からもう・・・です。 玄関を開ける前からもう、聞こえてくるんです。
にゃあーーーー
にゃああああーーーー
にゃあああああああああーーーーーー
そう、ハチワレねこちゃんが、家の中で鳴いている。・・・もとい、泣いている。寂しくって泣いている。心細くて泣いている。泣いているよおおおーーー!!
ハッチン!! ハッチーーーン!!!
ハッチンごめんね。一人で暗い中待たせてごめんね。ハッチンハッチンと連呼して家に入ります。
ハッチンをお留守番させていることがとても心苦しい…。 日が長い時期は、ここまで可哀想とは思わないのですが、秋冬は寒さも相まって、気温低くて暗い部屋に一人にさせているという罪悪感が高まります。(こたつは電源入れっぱなしで、出かけてるので、寒さ対策は大丈夫。)
ハッチンのお留守番は、今に始まったことではないのですが、去年までは長男がまだ家にて、学校と家が近かったので、16時には帰宅していたんですよね。そう、まだ日が暮れる前です。朝出かける時間も、私や次男より遅かったので、ハッチンを留守番させている時間が、今年よりも短かったのです。
そんなことで、ハッチンごめんね。ハッチンさみしかったね。を平日、帰宅した後何度も連呼するのが日課となっておりました…。
衝撃を受けた会話
さて、そんな日々の中。離れて暮らす長男と電話をしたときのこと。
『日が暮れるのが早くてハッチンが真っ暗な部屋にいるのが、可哀想だよー』と私は長男に話しました。すると長男が、こう言いました。
「うーん…。でもさ、猫も、人間と同じように、暗いところが寂しいって思っているのかな?」
・・・えっ?!
すんごい衝撃受けました。そんな風に疑問を持ったことが私は一度もなく、暗いところで独りぼっちは寂しいに違いないと思っていた私…。
確かに、ハッチンから言われたことは一度もありません。暗いとさみしいにゃあー!なんて。
いやいや、でも待って。 帰宅したときのあの鳴き声。もとい、泣き声。
あれは、寂しかったよお。暗くて一人で寂しかったよお。と言っておるのではないか? 訴えているのではないか???
いやいやいや、でも待って。 ハッチンは確かににゃーにゃーと鳴く。泣く。でもそれが寂しいという訴えとして私の耳に届くのは、そもそも前提として私の中に【ハッチンは暗い中で寂しがっている】という決めつけがあるからではないか???
自分が暗い中一人でいたら寂しいから、誰であろうとそうだと、決めつけているのではないか???猫も犬もハムスターも、熱帯魚も、観葉植物だって…。
いやはや。確かにそうかあ。
ハッチンったら、あんなににゃーにゃー鳴いてるけどさ、ほんの5秒くらいスリスリと足元にすり寄ってきただけで、さーっとどっか行っちゃう日がほとんどだね。気付けばスン…ってなってるし。あっというまに寝てるし。ハッチンの塩対応はなかなかだよね。
うーーーーむ。
あれが、寂しくてたまらんかった者の態度かね、諸君????
なんとまあ!!!!!
驚き桃の木山椒の木とはこのことぞ!!!!
長男によって、私の『勝手な決めつけ』『思い込み』が明るみになりました。
いやもちろん、わかりません。ハッチンは寂しくて寂しくてたまらないのかもしれない。暗闇は嫌いだし、怖いかもしれない。だけどだけど。そうじゃないかもしれない。分からない。ひとつ言えるのは、自分が正しいとは限らないということ。ほかの可能性もある、むしろ全然ある、ということ。
そんなわけで、長男との会話によって、ハッチンを一人にさせている罪悪感が、ちょっぴり軽くなったのでした。
ちなみに、ハッチンハッチン連呼してますが、ほんとの名前は、ハッチンではありません。でも、ハッチンという名前も可愛いなあ…と思って、ずっと使ってしまいました。ごめんハッチン。
余談:猫語翻訳アプリを以前おもしろがって使ってみたことがありましたが、訳される言葉は「愛してる!」ばっかりだったなあ。鳴くたびに、「愛してる!」「愛してる!」「愛してる!」と連呼してたっけなあ…(笑)