学校のクラス替えが、4月に待っている息子。
先日、ボソッと言いました。
友だちが出来る気がしないんだよね。
孤立している自分の姿しか見えない…。
物静かで、これまで転校や進学のタイミングには、なかなか友達が出来なくて、さみしい思いをしてきている息子です。なので、そう思う気持ちはすごく分かりました。
そして、私が結婚していた頃に思っていたことを思い出しました。
子どもが大きくなって家から出て行ったら…。
この夫と、二人きりの生活になるのか…。嫌すぎる!!
って、思っていました。
離婚したいとうっすら思っていたけれど、それ以上に離婚した場合の不安が大きすぎて、そんなの出来るはずがないと諦めていた、あの頃。
当時の私は、まさかまさか。10年後の今、本当に離婚をしているなんて、微塵も想像できなかったです。 しかも、今とても幸せで、あの頃と比べたらパラダイス銀河だなんて…とてもとても想像できなかったっての!
(パラダイス銀河な生活といっても、もちろん、大変なこともありますけどね。っていうか、パラダイス銀河な生活ってなんだ。)
それからそれから。
人に怯えて、周りに壁を作って、どうせ自分は嫌われている、と孤独でいっぱいだった昔も。
人との交流に心があたたかくなって、幸せを感じられる今のわたしなんて、とてもとても想像できなかったよね。
…そう、未来は決まっていないのです!
そして、その未来は、自分のちっぽけな頭の中じゃ、とっても思いつかないようなことに…しかも、パラダイス銀河なことに、なっているかもしれないのです!だから、どうせこうだ、なんて決めつけたらいけないのです。
自分で経験して実感するしかない。
だ・け・ど!!
友だちが出来る気がしない、と言っている息子に、「そんな先のこと、決めつけたらだめだよ!」と言ったところで、出来る気がしないものは、出来る気がしないんですよ。
そう言われてもねえ~…、です。
それに、励まされている感じがして、余計に辛くなるかもしれないね。
だけど、私が上記のような、実際に経験して感じた事を話してあげたなら、多少なりとも心に響くのではないかしら。
私は過去、こうだったんだよ。でも今、こんな風になっているよ。
あの頃の自分に、今の状態は1ミリも想像できなかったよ。 だけど現実、こうなってるんだよ…って。
あとは、もう、自分自身が行動するしかなくて。
本人が「ああ、そうか。未来は、決まっていないんだ!!」って、実感するしかない。
その実感があってこそ、次不安になったときに、「きっと大丈夫」って、暗い未来を想像することをやめられるんだもんね。
だから、他に親としてできることは、
友達を作りやすくするためにできる事がないか、一緒に考えてあげること。それを応援すること、かな。
クラス替え直後、初めての教室、知らない人が沢山。
緊張しているから、周りを冷静に見渡すこともできず、目線は下に、うつむきがちになるね。
そんな姿は、クラスメートからどううつるか? きっと、話しかけにくいんじゃないかね?
よほどフレンドリーな人じゃなきゃ、話しかけにくい人に、あえて自分から話しかけたり、しないよね。嫌いだからとかじゃなくてさ。
それで、会話がスタートしない。 そうしているうちに、次第に、あちらこちらで、会話が聞こえ始めて、自分だけ孤立している気がして、余計に下を向いてしまうね。
そうしたらますます、周りからしたら、話しかけにくい人になるんだよ。
で、「ほら、やっぱりね。僕は話しかけてもらえない。僕はやっぱり、友達が出来ないんだよ。」って、思ってしまうんじゃないかしら。
そして益々、目線が下にいき、終始うつむいてしまって。自分から話しかけることがもっとできなくなっちゃうし。 周りからも、暗い人っていう印象を持たれちゃう。
だけどさ。自分から話しかけるのはハードルが高いんだよね。そう、話しかけられるなら、とっくにしてるからね。
…だったら、まずは、目線を上げてみる、というのは、どう?
話しかけなくて良いから。 目線だけは前にして。自分の机は見ないようにして。
それだけでもきっとね、第一印象が変わるはず。
想像してみてよ。うつむいている子と、顔を上げている子と。
印象は、どう違う? もし自分が話しかけるとしたら、どっちの子を選ぶ?
そうしてもしも。隣の子や前の席の子と、目があったら「おはよう。」とか「よろしく」って挨拶を。一言だけでいいんだよ。最初はそこから、してみたらどう?
決めつけるから広がらない
・どうせ無理
・自分なんて
・前も〇〇だったから
そう考えてしまう気持ちはすごく分かるし、私もずっとそうだったし、今もそうして決めつけて、「あ、またやってる!」と気づく事なんかもよくあります。
だけどやっぱり、決めつけることによって、諦めて行動できなくなっちゃうから、良くないですね。そして、自分で決めつけた未来のように、その通りになってしまうのです。 行動しないから、なんだけど、本人は「はい、想像通りです。」なんだよね。
未来を悲観しがちな時は、とても高いところに一気に行こうとしているのかもしれないです。
高跳びで、ビヨヨヨーン!とポールの向こう側へ行こうと。
最初の目標が高すぎるから、そんなの無理だ、とやる前から思っちゃう。
息子の場合なら、クラス替え初日に、友達と仲良くなる。 …とか。
ハードルを下げて、段階を踏んでいくことが大切!
そうじゃなきゃ、なかなか一歩は踏み出せないですよ。 そうして勇気が出せない自分を責めてしまうんだよね。
すぐに仲良くなりたい! の前に。
まずは、顔を上げる。口角を上げる。そこから始めましょ。
そのくらいのことしたってだめ、どうせそんなことしたって…!って、これまた決めつけるから、変わらないんだよね。
何ができるか、どこからやるか。
一人じゃ見つけるのが難しいものです。
だから一緒に考えたくて。応援したくて。私はそのような想いで、あなたに向けて記事を書き、セミナーをしているのでござります。