自分でもやってみないと分からない

次男が高校生になりまして。あっという間に1ヶ月が経とうとしています。
新しい環境にも慣れてきた様子で、最初の頃は、帰宅すると疲れ果てて口もきけない日々でしたが、今では高校での様子も色々と話してくれるようになり。私もほっと一安心です。

今振り返ると、数カ月前の…高校受験直前あたりは、やっぱりピリピリしていたなーと思います。
私自身も、これはしたの?あれはどうなってるの…!?などと、うるさく言ってしまって。

高校入試に備えて、過去問を買ったんですよね。過去3年間分の試験問題が載っている本です。
本人から買って欲しいとリクエストされたわけではありません。過去問も解いた方が良いよねえーと思い、私が購入したのですが…!
息子は、案の定と言いますか、手を付ける気配なっしんぐ! 

過去問が目に入るたびに、「あああーいつになったらやるんだろう。そんなんで大丈夫なのか?  それに、せっかく買ったのになあ!!」などと、私の心はざわざわ。

そんなある日、私はふと、”自分で問いてみようかな…” って思ったんです。

私が受験生だったあのウン十年前と今とで、どんな違いがあるんだろう?とか、今の自分で中学生で習うことがどのくらい分かっているんだろう…!?などと、興味が沸いてきました。
息子がやらぬならば、母がやろうではありませんか!

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いざ、はじめ!

今の私でも、割とできそうな予感がする教科は”国語” です。っていうか、国語以外は、もはやちんぷんかんぷんのはず。


ということでさっそく、時間を計って、国語の試験問題に向かいました。
よーいスタート!

漢字の読み書きからはじまって、文章問題… うっわー懐かしいなあ~! 
お!わかる、わかるぞ! おお、できるじゃないか!!

問題を解きながら、「もしかして…私、満点取っちゃうんじゃないの~?!ふふふふふん♪」なんて調子に乗りだす私。
だてに40年も日本語使ってないぜえ!


ほおほお、良い調子だねーこりゃ余裕だ! まだ時間もたっぷりある♪ 

なーんて鼻歌まじりで問題に向かっていましたが。
上機嫌でいられたのも束の間…!

難問に撃沈

私の予想では、文章問題って、最初にお手並み拝見的な簡単なものがひとつ、続いて、ならばこれはどうだ!!的な中級~上級の難しめがひとつ、で終了…だったので、二つ目の文章問題を終えたところで、これが最後の問題だろうと思い込み、「よーし!終わったあー!」とガッツポーズをして答え合わせをしようとしたところ…。

まだあった…!!
まじかーい、裏面にあるよ、まだ問題が…!
おそろしいー!

びびりました。 ものすごく長い文章がだーっと並んでいるのです!
残り時間、あと10分もないぞ?! まじか?!?!

最後の文章問題は、本当に長文かつ、古文だったので、忘れていることばかりで、ちんぷんかんぷん。

難しい・・・!答えがわからんーー!! あ、あ、焦るうううううーーーー!!!

結局、時間が足りずに、最後まで問題を解き終わる前に終了時間となりました。チーン…。


最後まで解けないなんて、信じられん! 最後まで一通り解き終わって、見直しもして、出来る事ならもう一度見直して、そうして時間が終わる…っていうのがベストじゃないか! 
見直しが一回もできないなんてショックだわー!
っていうか、最後までたどり着かないなんてショックだわー!!



やや凹みながら、答え合わせです。
最初の方の答えには自信満々だったはずが、あれまー、間違えが多いじゃなかー! 何が、満点取っちゃうかも~ふふふふふん♪だよ! 自分が恥ずかしい!!恥ずかしいわよ!! 

私の中学時代とは違うなあと思ったのは、自分なりの考えを書きましょう、という問題が2つ3つあったことです。 自分の考えを書かせる問題、たぶん昔はなかった気がする…。

答えが決まっていないので、答え合わせをしてみたけれど、自分の回答が合っているかどうかわからず、はっきりとした点数は出せませんでしたが、まあ、当初の予想よりずいぶんと低い点数でした、チーン。 
全教科やろうと意気込んでいましたが、すっかりやる気をなくしたわたくしです。

やってみて良かったと心底思った

撃沈した私ですが、国語の過去問をやってみて、すごく良かったと思いました。
まず、息子に対して、というか、全国の学生に対して尊敬の念が沸きましたよね。

難しい勉強をしているんだなーって。 問題量がまさかこんなにボリューミーで難しいと思ってなかったので、こりゃあ受験生は大変だなあー!良くやってるなあー!!って、心底思ったんです。

勉強時間が足りないとか、こんなに点数じゃヤバいんじゃないかとか、結果だけを見て色々言ってしまっていた自分を反省しました。


多分、自分も同じ問題を解いていれば、

いや!これは、問題の出し方が悪いよね!わかりにくい!作問者が悪いね!
この難しさなら、これだけ点数取れれば十分!良くやった!!ブラボー!

なんて思うこともあったかも。

逆に、自分がやったからこそ、びしっと言えることもあるし。そもそも勉強してないよね?学習時間が足りないんだわい!とか。こういう問題が苦手なんだね、ここは前も同じような間違いしていたよね、とか。リアルに分かってくる。そうすれば、こうしたら?と対策も考えられるし。
言われる方も多分、分かってもらえている感じがあると思うなあ。


やっぱり、同じ立場に立ってみることは、大切ですね。 それが難しい時は想像力を働かせて、相手の立場に立ってみようという心がけが大切ですね。

ただし、自分がこうだから、相手もそうだろう、自分と同じはず! と決めつけることはしないように、気をつけなきゃいけませんよね。やってみないで決めつけるのはもちろんだけど、自分もやって知ってるから、絶対こうだ!と決めつけるのも、要注意。


息子に、「すごく難しい勉強をしているんだねえ。びっくりしたよ。時間内に全部解くなんて無理だったわ~」と言うと、そうだよー大変なんだよー!とちょっと嬉しそうでした。


今回の教訓自分でもやってみないと分からない。やってみてから言いなされ。

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